金曜夜、8話を見て、そして休日の今日は再び7話と8話を視聴しました。

どちらの話にも、過去の---8話からは「Old Joe」という呼び方をされているJoeとMingとの幸せな刹那が挿入されている。

特にそれはMingの回想で・・・。

しかしそれは本当に「幸せ」だったのか。

その時のMingが最も愛していたのはTongだった。

何も知らないJoeが無邪気にMingにプレゼントをしたり、食事を作ってくれたりしたあの日の笑顔を思い出すが、しかしあの時のJoeの存在はTongの身代わりだったし、Mingが最優先していたのはTongだったのだ。

Tongを思いながら愛したJoeの背中。

その「背中」について7話と8話がふんだんに描いている。Mingが愛した背中。その背中に何を見ていたのか。その背中を観ながら何を感じていたのか。

 

あれほどNew Joeを求めたMingだったが、そのNew Joeと性交したのはようやくの8話後半。かつての、Old Joeの家にやってきて最初に出会ったときのようにMingから激しいキスを受けたNew Joeは自らシャツを脱ぎ、ジーンズを脱ぎ捨てる。

しかし。その次にした行為が私にはとても痛々しく思えた。

同様に履いていたスラックスを脱ごうとしているMingを見上げながら、Joeは静かに四つん這いになるのだ。

 

 

 

それは・・・愛の行為でも欲情でもなく、性奴隷としてのふるまいだよね・・・。そしてまだ完全なる確信を得ていないMingも、性奴隷が用意した体に自分の性器を挿入するわけじゃん。

原作や脚本に描かれていることだとしても、Pepzi監督はその屈辱感(それはJoeだけでなくMingでさえも)を見事に映像化してると思ったわ。

けれどもJoeとMingが行為に没頭する中で、もうそれは単なる快感に至る行為であることを越え、もっと深いオーガズムに至る快感に昇華していったんだよね。Joeにくしゃみを起こさせるほどの。そしてここでもうMingは、理屈としては納得できないけれどもOld JoeはNew Joeの中で生きているということを認めざるをえなくなる。

だからこそ前戯もなしに始まった行為だったけれど、終わった後にお互いの肌からいつまでも離れがたく感じているような時間が生まれている。

 

 

 

そして英訳でもAI自動翻訳でもここでは「Joe」と表記されてますが、ここで初めてMingはNew Joeに対して「P’Joe」って呼んでいるところも大事なポイント。

とは言え、Mingにとってどうしても完全には拭い去れない違和感がきっとあるよね。

それをこの映像で表現していると思う。似ていても違うNew Joeという外見で・・・。

ほんと、7話の感想でも書いたけど、New Joeを演じる俳優は実際はとてもイケメンなのだけど、あえてこの「New Joe」の姿を見ると「なんだかとても足りていない」という気持ちにさせられる。ほんと、間違っても「まあこっちもイケメンなんだしいっか!」みたいないい加減な気持ちにはとてもなれない感じ。そういうところもとてもよく演出されていると思う。

 

今回はこの人物の正体が明らかにされました。

 

なんとMingの弟、Mikeという設定です!

ちなみに演じてるのはIntouchくん。『My Engineer』のBossMekのBossですよ!えー雰囲気全然違うーーー!!

Mingは両親と対立しているようだし家業とも距離を置いているのだろう。もしかしたらMikeが家業の後継者のポジションにいるのかもですね。

この辺り、多分財産を狙っているのではと思われるTongと、MingそしてMikeの物語が終盤に描かれるのではと想像しています。

 

ジム。頼むよ・・・。

非力ではあるけれど、君はMingの一番の理解者だよね多分。

 

8話では、New Joeの真実についてWutとSolが最初に気付いてしまいました。

このことをMingが知ったらまた嫉妬するよねー。

New JoeがMingの愛人になったと本人から聞いたときのWutの絶望。そしてOld JoeがNew Joeの中で生きていると知って喜ぶWut。胸熱なシーンでした。

 

Joeが赴いた墓地。ここは『KinnPorsche』でPorscheがKinnを連れてきた墓地と同じ場所だとPepziさんの演出メモに。

 

全く話が逸れるけれどBehind The Scene大好物の私は勿論『KinnPorsche』BTSも観てました。で、なぜかこのBTSで中盤からPepzi監督やKorn監督が殆ど映ってないんですよね。そしてエグゼクティブプロデューサー兼監督でありBe on CloudのCEOのPondさんの露出が増えていってた。最後のエンドクレジットも確か途中からPondさんの名前がめっちゃでっかく出てくるのよね。

でもBTSをよく観てるとアクションやカットの声はPepziさんの声なんですよ。この墓地の場所の選定もPepzi監督だそうです。

まるでPondさんの背中に隠されたような『KinnPorsche』でのPepzi監督・・・なんてことをふと思ってしまいました。

 

話が逸れついでに、8話のバスルームの映像。

なんとこれが泡とかお風呂のセットがCGだそうです!

実際はこんな感じで撮影されたそうです。

 

 

考えたらこんなデカい男二人が入れる浴槽なんてなかなかないかも・・・!

 

さて毎回楽しみな『My Stand-in』。

New Joeにとって8話までは「いちばん大切な人」はJoeにとって血の繋がらない、そしてまだ出会ったばかりの「母親」です。

そのJoeの気持ちはMingに対してどう変わっていくのかも非常に大きなポイントです。

また次の金曜日が楽しみです。