年代物の加湿器大修理 | 未音亭日乗

未音亭日乗

古楽ファンの勝手気ままなモノローグ。

未音亭の音楽室で稼働している加湿器は、「±0」(プラマイゼロ)というメーカーのもので2007年製。この年は7月にハープシコード(ルッカースモデル、東京古楽器センター製)が未音亭にやってきた年でもあり、たぶん同センターから湿度管理をちゃんと行うようにと言われて、その年の暮れに購入したのだと思われます。

 

この加湿器、4年目ぐらいから内部にあると思しき送風ファンがボソボソと調子の悪そうな音を立て始め、2011年の初め(大震災の直前)にはついに動かなくなりました。そこで本体をひっくり返し、ねじ止めされていた底面の覆いを外して中身を眺めたところ、件のファンはパソコンなどに使われている汎用品であるらしいことが判明。型番を控えてネットで検索したところ、アマゾンで1000円もせずに手に入ることがわかったのでダメ元で交換してみたところ、見事復活しました。

 

それから十数年、毎年冬場になると活躍していたのですが、一昨年あたりから再びファンが回りにくそうな音を立て始め、先月にはついに再び機能停止。とはいえ前回の経験もあり、またファンを取り替えれば動くだろうとタカを括ってネットで仕入れたファンに交換したところ、一瞬動いたもののパタリと反応しなくなりました。仕方なく再度底の覆いを外してみると、所々に水滴のようなものがあります。さらに繁々と見回すと、かなり錆びが回っているネジもちらほら。水漏れを疑いつつ、これは本格的に壊れたに違いないと思い、もはやこれまでと諦めて放置していました。

 

 

ところが、先週になって処分するつもりで動かないことを確認しようと念のためにスイッチを入れたところ、驚いたことに元気に動くではありませんか(!)。不思議に思いつつも、そのまま使い続けていたところ、数日して今度は底面の下部に水溜りができているのを発見!やはり漏水が起きていて、一時的に動かなくなった理由もこれだったのだと納得。

 

漏水が疑われる箇所(ポットの注水口とホースの接続部)はいわば装置の心臓部で、そこにアクセスするには本体を完全にバラす必要があります。(ファンの交換が電線を付け替えるだけだったのに比べれば格段に高難易度。)とはいえこの加湿器、このままでは廃棄するしかないので、ママよと腹を括り、この週末に大規模解体修理に取り掛かりました。一応再度組み立て直すことを想定し、配線の取り回しやネジの位置と大きさなどをチェックしながらバラして行きます。

 

電気関係の部品をすべて取り外し、貯水槽からポットへのゴム製ホースを外してみると、注水口の周りには薄茶色の水垢がかなりの厚みでできていて、長年ここから少しずつ漏水していたことが伺えます。そこで最後の難関となったのが、ポットの周りをピタッと覆っているプラスチック製のフランジのような物体。これをポットからとり外さないことには、注水口とその周辺に手を入れられません。「取り付けたということは取り外せるはず」とよ~く観察したところ、これが2つに分かれたパーツを外周(フランジ)部分でハメ合わせたものであることを突き止め、無事外すことができました(やれやれ)。

 

 

注水口周りの水垢をこそぎ落とし、台所のメジ修理用に購入してあったシリコーンパテを塗ってホースを差し込み、さらに周りをパテで補強します(その後固まるまで5時間ほど放置)。

 

 

ここまで来れば、あとは組み立てて元に戻すだけです。2つに割れたフランジをハメなおすのに少し手こずった以外はさしたる困難もなく組み立て作業は完了。とりあえず本体を逆さにして(水が入っている状態を模擬)電気系統は正常に動作していることを確認後、今度は水を入れてスイッチをオン。漏水することなく動作するかを確認するために連続運転に入ることに。半日以上経過しても漏水している気配はなく、とりあえず修理は成功だったようです。\(^o^)/ 

 

 

…ただし、最後に作業の片付けが終わったところで、何故かネジが1本余っているのを見つけ、「ありゃ?」となりましたが、まぁ気にしないことにしました。(「フフフ、これでまたSDGsに大いに貢献したわぃ...」と一人悦にいる亭主でした。)

 

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ところで、現在早朝5時からFMで放送されている「古楽の楽しみ」、4月からは以前と同じ6時台に戻ってくるというX(旧ツイッター)の記事を目にし、びっくりしてネット検索したところ最近発表された来年度のNHKの番組編成表が出てきました。

 

 

代わって5時台に回る英語番組の聴取者にはお気の毒ですが、これで再び同放送をセットしたラジオを目覚ましがわりに使えるようになる亭主としては、大いに慶賀の至りです。(他にもいろいろな番組が引っ越すようで、しばらくはてんやわんやの状態?)