銀行などで、住宅ローンを組むとき、ローンの期間に合わせて保険に入ることがあります。
- 団体信用生命保険
- 債務返済支援保険
- 特約火災保険の3種類です。
「ローンの際に強制的に加入させられた」と、契約内容を理解していない方が不満げに契約を持っているケースが多いです
確かに自分で商品を選ぶ選択肢が少ない上に、短期間でローン契約とともに判を押す雰囲気ではあるかもね~。
とはいえ、必要なものであったり、すごくトクなこともあったりするので、まずは整理してみましょう。
(1)団体信用生命保険
生命保険ですので、被保険者(融資を受けている人)が亡くなったり、高度障害などの状態になったとき、債務を完済することができます。
がんなどの大きな病気の特約もありますが、こちらは別途契約する方がお勧めです。
(2)債務返済支援保険
第三分野(注1)の保険で、所得補償保険などに代表されます。
病気やケガなどで働けなくなった期間のローン負担を軽減するためのもの。
(注1)保険はその対象により、第一(生命)、第二(物)、第三(人)の3つの分野で作られています。
(3)特約火災保険
風・水・雪・ひょう災は20万以上の損害から対象になるというデメリットはあるものの、保険料が一般の火災保険の比ではなく格安です。
家財は対象外になるので、家財も守りたい場合は別途契約が必要です。
以前、損害保険会社で事故対応をしていたとき、(2)の保険で所得補償保険の契約者から、建物被害について報告がありました。
お客様からすると、住宅ローンと一緒に契約しているし、損害保険会社だし、ということで火災保険だと思われたようです。
でも残念ながら、所得補償保険は建物をカバーする損害保険ではなく、人を対象にした第三分野保険なんですね。
入ったときは分かっていても、長期契約になると
「これ、なんの保険だったっけ?」」
と忘れてしまいがち。
契約内容が分からなくなったときは、確認し、メモを付けておくといいですよ。