わたしは、シングルマザー歴13年を超えているせいか、離婚の決断を下す前に、悶々としている方の相談は、相変わらず少なくない。
そこで、離婚をしようか迷ったときに、おススメしたいことをまとめてみました。
(1)まず、本当に離婚する必要があるのかを整理する
多くの方の離婚の原因の一つに、「価値観の違い」というものがあげられます。
この価値観の違いについて、まず見ていきます。
NLPで価値観とは、名詞で表現される、あいまいな単語を、自分の中で大切な順に無意識で作る配列のことです。
たとえば、お金、健康、愛、居心地、やすらぎ、優しさ、癒し、成功、ゆとり、やりがい・・・といった様々な言葉は、誰にとっても「うん、それがあるといいよね」と合意しやすいものがほとんどです。
問題は、配列。
つまり順番によって、人の言動は理解できないものへと変化します。
例えば、妻は「愛、優しさ、思いやり、健康」の順に大切に想っていて
夫が「成功、お金、やりがい、満足感」という順で配列していれば、家庭内でごたつくのは目に見えています。
妻は愛情たっぷりに夫に優しく振る舞い、健康でいられるように生活を整えたいし、夫もそう自分に接してもらいたくなります。
でも、夫は成功し、お金を多く手に入れようとやっきになり、働くことに夢中でやりがいと満足感のために、意識は常に外にある。妻の愛など、眼中にない(笑)
だから、それを求める妻にうんざりしてしまいます。
こうやって人は
なんで、この人はこうなんだ?
と、イラだったり、不満を持ったりするんですね。
ですが、これらの価値観は互いに大切にしているものを入れ込むこともできますし、その配列を夫婦である程度変更しあうことが可能です。
夫婦関係を持続したいと、互いに想っているなら、これはいともたやすく変更できます。
でも、たいていの場合、そうしようとしません。
なぜかというと、もうすでに愛が冷めてしまっている、努力をする気がなくなっている状態だからです。
価値観の相違による離婚ではなくて、明らかな原因が他にあるときです。
夫のギャンブル、暴力、妻の不倫、借金などなど、継続しがたい何かがすでに存在している場合、修復がむずかしいですからね。
(2)離婚した場合、しなかった場合をパラレル体験する
NLPではタイムラインというスキルがあって、過去の実際の体験を追体験することも、まだ起こっていない未来の体験を経験することもできます。
経営者には、重要な決断をするとき、占い師に聞く人がいます。
自分の決断によって、未来がどう変化するか、誰もが気になるところですよね。
それじゃあ、体験してみて、どっちが望ましい状態になっているか、見比べてみればいいわけです。
つまり、占いではなく、自分の内側の感覚にゆだねるわけですね。
わたしも起業するか、正社員になるか、迷っていたとき、このワークをしました。
結果、正社員になったら、早死にしており、起業していれば、毎日楽し気に過ごしているシーンを見たので、起業しました(笑)
離婚した場合、しなかった場合、どちらにも様々なメリデメがありますから、自分がどっちを選ぶのか、ぜひ自分で体感してみてほしいな、と思います。
(3)自立に向けて、目標設定する
主婦だった人が、離婚すれば、当然まず経済的な自立が必要です。
つまり、自分の力で生きていく経済力をつけるないといけません。
その準備をしているか、目標は?
どの時点で、GOサインを出すのか、まずは計画していく必要があります。
あるいは子どもがいる場合、自分ひとりで育てる自信があるのか、いざというときに困らない仕組みができているか、精査も必要です。
わたしが離婚したときは、パート主婦からキャリアアップするために、一旦退職して職業訓練校に通いました。
正直いって、これは準備不足もはなはだしい(笑)
キャリアを積むなら、離婚前に、がベストです。
シングルマザーがバリバリ働くには、例えば祖父母の援助などがないと、キビシイです。
1年くらい仮に病気して働けなくても、大丈夫な準備として、預貯金や保険も十分チェックしておきましょう。
離婚によって、自分をどう成長させていけるか、婚姻状態ではどうしても得られない何がほしいのか。
不満の爆発で離婚するのではなく、欲しいものを求めるための離婚であれば、幸せな離婚も実現できるかもしれません。
後悔しない選択、NLPのワークで納得してからでも、遅くはないですね。