給付型奨学金とは、返済不要の奨学金のことです。

日本学生支援機構では、2017年から試験導入されました。

 

 

2017年は限定的な募集だったため、この本↓によると、利用した学生は2502人だったとのこと。

 

 

2018年は、裾野を広げているので、2万人の利用を見込んでいます。実際今年、何名が利用できるかは分かりませんが。

 

 

返済不要ということは、子どもの借金を減らせる学費になりますので、これは魅力的です。

 

 

ただこの制度は、教育格差是正のための政府の取り組みのため、利用者が限られています。

 

 

対象になるのは


 

  • 児童養護施設などに在籍する学生
  • 生活保護受給世帯
  • 非課税世帯(市町村民税所得割区分が0円)

 

となります。

 

 

そして、高校ごとで定員数が決まっています。

ただし、児童養護施設等の学生については人数制限はありません。

 

 

ですので、生活保護世帯、非課税世帯の対象学生の中から、学校ごとに、選考基準が別途定められています。

 

 

利用できる金額は


 

国公立(自宅)2万/月

国公立(自宅外)私立(自宅)3万/月

私立(自宅外)4万/月

 

 

一年ごとに成績や経済状況の審査がありますが、継続されれば4年で計算すると、96万~192万円となります。

 

 

ただし、国公立大学は授業料の全額免除制度もありますので、併用する場合は減額されます。

 

 

注意点


 

  • 高校3年の5月-6月の予約採用時の申込みが、必須。
  • 大学在学中の成績不良や処分により、返済を求められる。

 

もらえると思っていたお金を、急に返済しないといけなくなれば、上記のような家庭では、まさに大ピンチとなります。

 

 

ですから、学力面や素行なども十分注意して卒業まで学生生活が送れること。

 

 

これを前提としていることをお忘れなきよう、ということですね。