ベネレット | ミオジジブログ

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不器用による不器用のための不器用な日記。

過去にあげた400~500記事以上はあった何年分か書きためたブログですが、残すものだけを残して削除し整理しました。
今後も予告なく削除するかもしれません。

ベネレット……って言うんだね、ファンのかたたちの間では(*^^)

7/28(土)14:35~18:10 NTL「ハムレット」
シネ・リーブル池袋で観てきたよ!ここの映画館久しぶりに来た!

『今、日本でできる最高の観劇体験
ナショナル・シアター・ライヴ
ロンドン発世界が絶賛する傑作舞台がシネ・リーブル池袋に一挙集結!!』チラシより
NTLive夏祭りってことで、~8/17まで様々な舞台が上映される。
ベネさんのハムレットは2回の上映で、もう終わってしまったけど。
広くないシアター、運よくお席とることができた。

このベネさんのハムレット、地元で公演した時に、チケット発売即日で10万枚完売した
歴史に残るヒット舞台だったんだね。すごい!

ベネさんの舞台は、「フランケンシュタイン」も確か、日本で映像上映されたのよね。
その時行けなかったんだけど。観たかったな。

ハムレット、しっかり観たのははじめてかもね!
段差のないシアター。ちょっと見上げる感じで。満席でした(・д・)!!

斬新な演出!すげー!と声が出そうになった舞台の見せ方!奥行きがある舞台!
広い!物があれこれ置いてある長テーブルに乗っかって動き回るハムレット!
長テーブルの活用法、あれいいな。
衣装や小道具が、現代のような、その時代のもののような…
それが合わさっていて、シェイクスピア台詞だけどすんなり入れた感じ。
狂気を装う方向、あれ、好き!好み!子どものようだった。
次の瞬間どうくるかわからない表情に目が離せず観ていたよ。面白かった!悲劇だけど!

苦悩する姿や、葛藤や、悲壮感、感情いっぱいに溢れさせたり、衝撃を受けていたり、
涙したり、おちゃらけたり、おどけたり、はぐらかしたり、おもちゃの兵隊さんごっこ
していたり、自分はなんだ?!と優柔不断ぶりに自問し、詰ってみたり、
かと思いきや、復讐の炎の中に身を焦がしていたり…、
体の使い方、身のこなし方、台詞の強弱、呼吸のしかた、ハムレットを演じているベネさんの
緩急のとりかたが素晴らしかった。
観ていて、飽きさせない。目を逸らさせない。
芝居のパワーのぶつけ方、すごい。熱量、というのかな。伝わってくるもの全部に血が通っていた。
舞台上を動き回るベネさんは、躍動感で溢れていた。
体と感情の使い方がぴたりマッチしているから、どこをとっても生き生きとしていて。

すごい。舞台のベネさんすごい。どがーんとぶつけてくるね。
熱も汗も。

私の中のハムレットって、物憂げでただただ重ーく思い悩んでいる痩せた青年って
イメージがあったのだけど、ベネレットは人間味があったように感じた。
親近感がわいた。

オフィーリア役の女優さん、みたことあるぞみたことあるぞ…ひとつひとつの表情、
どこか特徴的でみたことあるぞ…
ああ!シャーロックでユーラス演じていた人だ!と、観ながらつながった。
家帰って調べてみたらそうだった!
あの女優さん、台詞を喋り、表情変化する様子が強く残る!
次第に様子がおかしくなって狂っていくさまは、よかったな!

場面転換している!衣装チェンジしている(あえて見せている見せてもおかしくない自然な衣装チェンジ)!
映画やテレビでは見られない姿だろうから、うひょおおおお!新鮮!
私も舞台やっていた時は、おんなじように場面転換したし、なんなら、その転換すら
その役の日常の一部としてお客さんに見せていたし!
場面転換、物語とは別に、これはこれで、うああああああ!っと嬉しく親近感ぐぐっとわいた瞬間でしたよ!

一幕が終わって、枯葉?が上手下手からぶわああああああー!と吹き出てくる演出、
あれには度肝抜かれたし、あれ、すごい。
一幕が終わり、二幕は不穏が次々と降り積もっていくかのような、そう感じさせるものだった。
二幕がはじまり、いたるところにそのまま枯葉と土の山ができてた。
役者たち、歩きづらそうになるのも演出の上なんだろうな。
あの舞台の見せ方はすごいな。

ハムレットの親友、ハムレットが唯一信じているホレイショーは、リュック背負って
シャツにジーパン?だったかな。ふ、ふ、普段着だー!

あ、でも、ハムレットも、下、ジャ、ジャ、ジャージだああああ!だったし。

オフィーリアに「尼寺へ行け!!」と突き放しておきながら、

でも、実は、しっかりと「愛していた」というのがわかってよかった。

ちゃんと愛していた。

あの舞台を生で観られたひと羨ましいな。間近で迫力感じてみたかったな。
あの熱のこもった芝居のパワー、ぶつけられたかったな。

“To be or not to be. That is the question”
生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。

って訳されていたね、字幕。名台詞ぅぅぅぅぅー!長テーブルの上でしたな。