冬ドラマ 雑感 | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

年度末の1~3月期、イベントの多い7~9月期のドラマは、あまり予算を掛けないというような噂をきいたことがあるのですが、今期、ゴールデンタイムのドラマはあまり面白くなかったですねー。
なので、見ていたのは以下の3本のみです。うち2本は深夜枠。



★ブラッシュアップライフ

 


主演・安藤サクラ×脚本・バカリズムがおくる、摩訶不思議な日常を描いたタイムリープヒューマンコメディ。ささやかな日常を送る麻美が、壮大なスケールに巻き込まれていく!平凡な人生をもう1度やり直す、平凡な女性のお話が今始まります。

主人公・近藤麻美(あーちん 安藤サクラ)は、地元の市役所に勤務するごく普通の女性。

実家で両親と妹とともに暮らす、33歳独身です。

小学校時代から大の仲良しである門倉夏希(なっち 夏帆)と米川美穂(みーぽん 木南晴夏)の3人で、今でもご飯を食べに行ってカラオケというのが定番コース。

 

 


しかしある日突然、麻美は交通事故で死亡。

たどり着いたのは真っ白な部屋。

 

 

案内人(バカリズム)によると、麻美はオオアリクイに生まれ変わる予定とのこと。
ちょっと納得できない麻美が食い下がると、案内人は人間に生まれ変われる方法として、もう一度自分の人生をやり直して「徳を積むこと」を提案します。

こうして麻美は、人生をやり直す方を選択するのですが、死んだ時点からやり直しかと思いきや、記憶を持ったまま赤ちゃんの頃に戻り、人生をゼロからやり直すことになります。

 

 

 


小学校時代、駄菓子屋やシール交換

 

 

 

 


成人式の後、ヘアセットはそのままで服だけ着替えてカラオケ

 



とか、メッチャ懐かしいですよね!
 

 


転生するたびに、職業も変わるのですが、テレビ局に勤めている回では、いわゆる「テレビ業界あるある」が満載で非常に面白かったです!

転生も4回目…となるとちょっとどうなの?と思いましたが、後半はまた新たな展開があり、最後も綺麗にまとまって面白かったです!

ともかく、バカリズムさんの脚本、会話がものすごく面白い!!
なっちとみーぽんとあーちん、この3人が、カラオケルームなどで本当にたわいもない、どうでもいい会話をしているんですが、演技力抜群の女優陣が繰り広げる弾丸トークは、毎回大爆笑でした。
この3人に加わるのも、黒木華、水川あさみですからね。


それぞれの回に、80年代に流行った曲がテーマとして流れていて、たとえば第1話は「ポケベルが鳴らないくて」だったんですけど、

そういえば昔、ポケベルってあったよね。

使ったことないからあんまりわかんないけど

 

文字とか打てるんだっけ?

 

文字表みたいなのがあって、「5」「2」って打つと「に」とか

えーーーーめんどくさー―!

そりゃポケベルも鳴らんわ!!

みたいな。

あーー文字で書くと全然面白くないですね。

そしてこの「ポケベル」も、人生のストーリーにしっかり絡んでくるんです。
ともかく伏線回収のストーリーが秀逸!




麻美は何度も転生を繰り返すうち、徐々に、どんな人生も友達や家族とのかけがえのない日常が幸せだったことに気付きます。
人生はやり直したからといって、必ず幸せになるとは限らないということを伝えていくドラマなのかもしれませんね。

 

 


ネタバレなんですけど、第1話で、麻美と夏希と美穂がコンビニ前で「老後は一緒に老人ホームに入ろうよ~」という会話があるんですが、ラストは、3人に加えて真里(水川あさみ)も一緒に、4人で老人ホームで幸せそうに暮らしているエンディングでした。

 


それを、女優さんたちが老けメイクをするのではなく、全然普通のエキストラっぽいおばあちゃんたちが演じてて、似ても似つかないし、誰が誰だか全然わかんないんです(笑)
そんなシュールなハッピーエンディングもバカリズムさんらしいなと思って。








★インフォーマ INFORMA

 




あらゆる業界に精通した元ヤクザの情報屋と、スクープを狙う"ポンコツ"週刊誌記者。そんな2人がバディを組み、衝撃的な連続殺人事件を追う。

NETFLIXと同時公開。
カンテレは、前回の「エルピス」に引き続き、なかなか攻めてます!

凄く韓国ドラマを意識した作りだと思いました。
カメラワーク、映像、音楽、くどくど説明せず次々異なるシーンに切り替わるスピード感、残虐な殺人方法などなど。



桐谷健太演じる木原慶次郎

 

 

彼が、社会・政治・芸能などあらゆる分野に精通する情報屋「インフォーマ」。
関西弁バリバリで、元二代目西宮しゃぐう会若頭補佐という設定はバッチリ!
警察・裏社会の住人たちにも顔が利くのは納得ですが、人知れず情報を操作して世間を牛耳るというほどの大物感はなかったですね。しょせん「ヤクザはヤクザ」なキャラだったのは惜しかった。
「インフォーマ」を名乗るのであれば、もう少しインテリジェンスというか、頭脳戦ができる雰囲気があると、深みが出るのにな、と思いました。



佐野玲於演じる三島寛治

 

 

中堅出版社の実話系週刊誌「タイムズ」の記者。
もっと社会派な取材をしたいのに、タレントの不倫とかそんな突撃取材ばかりでウンザリしている。
「インフォーマ」である木原を取材する機会を得て、その後は訳も分からず木原と行動を共にし、連続殺人事件の犯人を追うことになる。

 

 

 

木原から「ポンコツ2号」と命名され、今までとは180度違う危険な現場に連れていかれて泣き言を言いつつも、次第に成長していく。

 

佐野さんは初めましての俳優さんでしたが、今回のキャラはとてもピッタリでした。

 



三島の上司、週刊タイムズ編集長・長澤あすか役の MEGUMIさんも、肝が据わっていて良かったです。


 

 

 


河村恭介役の淵上泰史さん!

 

六車連合の組長。木原を「兄貴」と慕う弟分。木原の過去を知る男であり、弟・愛之介の仇である謎の集団への復讐を誓う。

 

 

 

熱い忠誠心とクールな言動。渋くてとてもカッコ良かった!!
でも、彼が退場してしまうところがピークだったかな。
最初、津田健次郎さんかと思ったのですが…似てますよね?

 

 

 

淵上さん、今後も注目です!!

 

 

 


そしてそして!!!!

河村愛之介役の横浜流星クン!!

 

 

河村恭介の弟で、木原の舎弟「ポンコツ1号」。
5年前に木原がインフォーマとして活動を始めると彼の運転手兼、助手として仕えていましたが、ある現場に踏み込んで交戦状態となり、殺されてしまいました。
なので、ちゃんと登場するのは回想シーンとしての第6話だけなんですけど、この乱闘現場での活躍がすんばらしい!!!
彼はずっと空手をやっていたので、体のキレがハンパないんですよ~~~!
回し蹴りしても、全く頭の位置がブレないっていうか。
皆さん、彼が活躍する第6話だけでも見て下さい(笑)

ってゆーか、淵上泰史さんと横浜流星クンの兄弟って!!
親はどんなDNA持ってるの?!
 

 

 

 

 


ただ、後半は尻すぼみでしたね。

 

雰囲気はありましたけど、森田剛くんはあまり活躍しなかったし

 

 

政府高官を生きたまま火だるまにして殺したりした割には、結局余命わずかなオッサンの歪んだ愉悦とか、動機がクソすぎませんか?
 

 

 

 



★100万回言えば良かった

 


幼馴染だった二人が大人になってから偶然再会し、改めてお互いを運命の相手だと確信した相馬悠依(井上真央)と鳥野直木(佐藤健)。

運命のいたずらなのか・・・悠依にプロポーズしようと心に決めた矢先、直木は不可解な事件に巻き込まれ突然悠依の前から姿を消してしまう。

悲しみに暮れながらも直木を懸命に探す悠依だったが、実は直木は自分が死んだとわからないまま魂となって現世をさまよい続けていた。自分の声が悠依に届かず、何かがおかしいと不安を感じている彼の前に現れたのは、唯一直木の存在を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)。直木は譲に、自分の言葉を悠依に伝えてほしいと頼むのだが・・・。

 

 

 

一番愛している人にきちんと「ありがとう、さようなら、愛している・・・」を言えないまま別れることになってしまった直木は、その“思い残し”を果たすことができるのか・・・。


井上真央 佐藤健 松山ケンイチの競演!

ということで楽しみにしていたのですが。
ファンタジーなのかミステリーなのか、なんとなく中途半端でした。
殺害犯人もわりとすぐに分かってしまうし、悪者側の掘り下げが浅いので、面白くないんですよね。

 

サブチャラとして登場するキャストも、設定が曖昧なので、必要なの?って思っちゃう。

 

井上真央ちゃんは、とても久しぶり!でしたが、全然変わらず可愛いし、演技も巧くてさすがでした。。





さて、春ドラマはどんな感じでしょうか。


合理的にあり得ない(天海祐希×松下洸平)

 

 

風間公親-教場0-(木村拓哉)

 

 

ペンディングトレイン(山田裕貴)

 

 

ラストマン-全盲の捜査官(福山雅治×大泉洋)



あたりを見ようかなと思っています。

 

福山雅治さんがFBI特別捜査官とか、設定が不安すぎるけど…