日本時間、5/24の9時から始まったBillboard Music Awards で、BTSはノミネートされた4部門、全てでWINNERとなりました。
TOP SELLING SONG
TOP DUO/GROUP
TOP SONGSALES ARTIST
TOP SOCIAL ARTIST
中でも、TOP SOCIAL ARTISTは、SNSなどで世界中もっとも注目されたアーティストに送られる賞で、これだけは誰でもファン投票ができる部門です。
BTSは2017年に受賞して以来、5年連続でWINNTERとなりました。(それまではジャスティンビーバー)
これが得票数!圧倒的ですね。
それも韓国や日本ばかりの投票ではなく、USAの投票がダントツ一番です。
ノミネートされていたのは5組なんですが、BTSとBlack Pinkと Seventeen はK-POPアイドル。
SB19も、韓国でプロデュースしたベトナム人のボーイズグループ。
唯一のアメリカ勢、アリアナ・グランデがちょっと可哀想なぐらい……
そして授賞式では、韓国からですが、MV解禁後、世界初のパフォーマンスをお披露目しました。
いや~~カッコいい!!
アイドルだけど、ちゃんと大人っぽくなってる!!
これ、最初にジョングクがGジャンで登場するのは、前作「Dynamite」の衣装イメージなんですよね。
それはもう終わり!新しいタームに行くよ!と次に黒スーツで現れて曲が始まる!
「Dynamite」も良かったんだけどね、あのレトロな雰囲気の衣装があまり好きじゃなくて、やっぱりこういうピシっと決まったスーツの方が良いな。
5/21の13時にYoutubeで解禁となったMVは、リアルタイムでの視聴回数が400万ビュー、 24時間で1億820万回の再生回数を記録。
「Dynamite」での24時間、1億110万回の再生回数を越え、Youtube史上最高の24時間音楽デビューで、BTSは1位と2位のレコードを保持することになりました。
iTunesでも世界100ヶ国以上でNo.1、Spotifyでも記録更新、韓国内では全ての音源チャートを完全制覇(All Kill)だそうです。
この曲に関して、表向きの記者会見、インタビューなどでは、常に
「特に重いメッセージはありません。夏のダンスポップ曲です。みんなをハッピーに笑顔にしたい。バターのように滑らかに、スムーズに君の心の中に入っていくよ、という可愛いラブソングです。」
このような答えを繰り返しています。
実際、歌詞を見ても、以前にご紹介したような「彼らの直接的な気持ちやメッセージ」が込められているというよりは、軽いアメリカンポップな感じです。
でも違ったんですよね。
なぜ「Butter」なのか。
なぜここまでイメージカラーが黄色なのか。
MVが解禁されてすぐ、彼らはファンサイトのVLIVEで配信してくれました。
今回の「Butter」にちなんで発売されるクッキーやエッグタルト、その他いろいろな黄色いグッズに囲まれて。
そして配信開始すぐ、このように話したんです。
(自動翻訳なので、少々日本語が変なのはご容赦下さい)
僕たちは黄色人種
だからイメージカラーが黄色なんです!
アジアンヘイトなどに対して、声高にスローガンを掲げるのでもなく、切々とメッセージを歌い上げるのでもなく、あくまでも彼らの「アイドル」としてのキラキラ感、カッコよさ、ハッピーなテンションを前面に出したうえで、それこそ「バターのように滑らかにスムーズに」世界に浸透していくのだというコンセプト!!
凄くないですか?
「なんでバターなのかな?」と疑問に思っていたので、ちょっと鳥肌でしたね。
それを知った上で、もう一度この歌詞を見ると、また違った意味が見えてきます。
そして、僕たちの後ろにはいつもARMYがいると。
Got ARMY right behind us when we say so
もともと彼らは、メイクをしたり髪をカラフルに染めたりすることに対して「既存の『男らしさ』というものにはとらわれない。変えていきたい」と言っています。
偏見に対して、真正面から反対するのではなく、カッコよさや魅力で自然に納得させていく、流れを自分たちに引き寄せていく、というやり方が素敵だなと思うんですよね。
「貧弱な体にブランド品を着ていて似合わない!」と嘲笑されたら体を鍛え、今やルイ・ヴィトンの公式アンバサダー(アジア限定ではなく世界)です。
昨年の「Dynamite」の爆発的ヒットによって、名実ともに世界のトップに躍り出たBTS。
所属事務所の「Big Hit」は、吸収合併を経て「HYBE」という大企業になり、ジャズティン・ビーバーやアリアナ・グランデなども所属しているアメリカの総合メディア企業「Ithaca Holdings」を買収。
この1年で激的な成長を遂げました。
そして今回の「Butter」リリースに関しては、完全にアメリカの音楽市場をターゲットにしていると思います。
Billboard Music Awardsで4部門ノミネートされ、ほぼ受賞も確実ということから、5/21にMV解禁、5/24の授賞式で初パフォーマンス。
その前後のメディア出演も、ほぼアメリカがメインで、まだ韓国内では音楽番組にも出演していないはずです。
今年のグラミー賞では結構コケにされましたけど、もうそこに手が届くところまで来たんだ!ということで一気に攻めてる感じがしますね。
兵役の問題で、7人揃って活動できるのが今年一杯かもしれず、勝負の年だと賭けているのかもしれません。
今では「こういった賞はもう古い、時代遅れ」という風潮もあります。
「こんな音楽賞のノミネートなどボイコットする」と主張するのも1つのやり方だし、ムーブメントを呼び起こすこともあるでしょう。
でも敢えて、逃げずにそこに挑戦するというのが彼らの心意気だと思うんですよ。
自分たちの名声のためではなく、後に続くアジアのアーティストたちへの道しるべというか。
落選するリスクを負っても、黄色人種である彼らが、真っ向勝負で土俵に上がるというところがね。
日本のエンタメも、素晴らしい作品がたくさんあるのに、なかなか海外への進出が遅くてもどかしく思います。
それにGalaxyなどBTSのCMも日本では流れないし
マクドナルドとBTSのコラボ商品も、アジア圏では日本と中国だけが不参加。
……残念です……