Netflixで面白かったドラマを紹介しますね~。
●今際の国のアリス
まずは、このところ大宣伝している話題作!
190ヶ国で公開され、各国で10位以内にランキングされるなど好調な滑り出しで、シーズン2の制作も決定しました。
Netflixの日本ドラマは、少々残念なものが多い印象でしたが、これは面白かった!
海外ドラマのようなスピード感と容赦ないクールさ。
音楽もとても良いです。
「キングダム」の佐藤信介が麻生羽呂の同名マンガを実写化。
漫然と生きていたゲーマーが、友人2人と迷い込んだ異次元の東京で、次から次へと理不尽なゲームを突きつけられ、生きるか死ぬかの戦いを強いられます。
山崎賢人君は引きこもりのゲームオタク。
土壇場でそのスキルと判断力を発揮してゲームをクリアしていくアリス(有栖)役。等身大の若者を好演です。
土屋太鳳ちゃんは父親譲りのクライマー。
そのサバイバル知識と抜群の身体能力で生き抜くウサギ(宇佐木)役。
わざとらしいぶりっ子感がなく、彼女自身の持つ健康的な身体能力がよく発揮されています。
カルベ役の町田啓太君
わりと優等生的なイケメンのイメージでしたが、こういうチンピラな感じも非常に良くて演技が巧くて見直しました。
チシヤ役の村上虹郎君も謎めいていてステキですし
その他のキャストもピッタリはまっていて無理がありません。
全体的に普通の邦画より説明的なシーンが少なく、そぎ落とされた演出のように思いました。
生死をかけたゲームということでは「カイジ」や「ライアーゲーム」。
訳も分からず殺戮に巻き込まれるということでは「バトルロワイヤル」や「神さまの言うとおり」などの系統です。
今、地上波のドラマや普通に一般公開される邦画では、銃を発砲したりそれで殺されたりするシーンはNGなのではないかと思うのですが(ほとんど出てこない)、こちらはまぁ容赦なくぶっ殺すシーンが満載なので、そういうのが苦手な人にはお勧めできないかな。
アリスの唯一の友達も、さっくり殺されちゃいます。
第1話、全く人のいなくなった渋谷の風景。
スクランブル交差点は、忠実に現状そのもののセットを作ったそうです。
それ以外にも、全く無人の東京の風景などが映し出されていて、そういうのはCG処理したのかなぁ。
前半の数話は、かなり引き込まれて見ましたが、後半「ビーチ」に移ってからは、少々漫画チックな設定に無理を感じるところもありました。
でもゲームそのものは、人間の心理を容赦なく突いてくるような内容で、おーーー!と思っちゃいますね。
普通の邦画とは全然違うテイストなのは、やっぱりNetflixの資金力、企画力なのかな。
続編も楽しみです!
●花郎(ファラン)
https://www.bs-tbs.co.jp/hwarang/index.html
抗争が続く三国時代の新羅。
王の親衛隊として集められた見目麗しく文武に長けた貴族の若者たち「ファラン」が、愛を知り、友情を深め、ぶつかり合いながら成長していく姿を描く。
ソヌ役は「梨泰院クラス」でブレイクしたパク・ソジュン
ジディ(真興王)役は、ZE:A出身のパク・ヒョンシク
スホ役は、SHINeeのミンホ
ハンソン役は、BTSのV(テテ)
など、注目を浴びる若手アイドルが大挙出演で、とても眼福です。
この「長髪にハチマキ」といういでたちは、なかなかアジア系男子には似合いますね。
2016年の放送当時は、あまり視聴率も良くなかったようですが、パク・ソジュンやBTSのブレイクと共に、各国で放映されるようになり、今はU-NEXT Netflixでも見られます。
6世紀の新羅。
第24代国王の真興王や、摂政をしていた母・只召(チソ)太后は、歴史上実在の人物ですし、三国志の時代だから、歴史絵巻っぽいのかなと思ったのですが、最初の方はメッチャ青春ラブコメでした(笑)
「花より団子」や「イケメンパラダイス」みたいな。
花郎たちは「仙門」という場所で共同生活をしながら修行をしていくので、お金持ちの子息が集まる全寮制の男子校って感じね。
ツンデレ、プレイボーイ、無頓着、傍観者、など各種イケメンが揃っていて、シャワーシーンもあるよ!
ヒロインの女の子「アロ」
ちょっとドジっ子なんだけど、いつも一途でブレない。
で、2人の主人公から思われて、心が揺れます。
可愛い妹分の女の子もいます。
でも、18話ぐらいからは王位継承の話がメインとなり、グンとシリアスになっていきます。
金持ちのボンボンで親の言いなりに生きてきた彼らが、花郎として過ごすうちにそれぞれが、自分の生きる道を見つけ、それに向かってしっかり歩んでいけるようになる。
最後はとても理想的な終わり方だったので大満足です!
彼らの成長過程をずっと見守ってきたので、感動してしまいました。
我らがテテちゃんは当時20歳ぐらい?
これが初めてのドラマ出演。
アンチに「演技が下手」と叩かれたりしたようですが、とても純粋で心優しく、好奇心一杯でお兄ちゃんたちに可愛がられる、本当にテテそのものの役でした。
無意識でこの表情ができるなんて、もう人たらし以外の何者でもありません!!
この可愛いハンソン君が気になって、「ふむふむ、BTSってアイドルをやってるんだって?」って調べて…
こんなテテが現れたら驚愕よね!
https://twitter.com/kookv__1230m/status/1342723217929072640
クレジットとしては六番手ぐらいで、ストーリーの大筋に絡むというよりは、「癒しのハンソンちゃんコーナー」的に、毎回1~2分、可愛い彼を堪能できるシーンがあるって感じだったのですが…
実はハンソン君。没落した名家の唯一の後継者で、祖父は彼にお家復興させようと多大な期待をしています。
でも彼自身は、天体を眺めるのが好きで、武術や政治には全く興味のない男の子。
なのに、最終的には腐敗した大臣たちの陰謀に巻き込まれて、非業の死を迎えるのです(涙)
息を引き取るシーンは、とても熱演でした。
ファラン達だけでなく、その親との葛藤や彼らを取り巻く大人たちの策略などもうまく描けていて、色々盛りだくさんでありながら、良くまとまっているドラマでした。
●BABY
イタリアで問題となった少女買春の実話から発想を得て、新進気鋭の作家やプロデューサーたちが手掛けた、10代の若者たちの心の闇と葛藤を正面から描くドラマです。
ローマのパリオリ地区。
大使館や富裕層の住宅が並ぶ閑静な住宅街で、この地区に住む子どもは生まれながらにして幸福な生活が約束されている。この地域には学力優秀な名門校があり、そこに通うキアラも上流階級の子女。
特に不自由もないが、代わり映えもない生活を送っているキアラは、水槽のなかの魚のように酸欠状態。
キアラは、ほかの同級生と異なるルドを気に掛けるようになる。
ルドの母親はシングルマサーで、名門校に通えているのは別居している父親のおかげだ。ルドはそんな境遇から逃げるように大人の世界に足を運ぶ。
そして、両親の不仲を目の当たりにしたキアラは、ルドと共にその秘密の世界を共有するようになるのだった。
こちらはイタリアのお金持ち高校生のドラマ。
高校生といっても酒もタバコもドラッグもセックスも当たり前。
校内で生徒がドラッグを売ってます。
同級生とヤッちゃったら、彼に動画を撮影されててそれをネタにゆすられるとか、先生とデキちゃうとか。
いやはや、手が触れただけでドキドキしちゃってたファランの世界が懐かしい。
キアラは、ごく真面目な女の子なんですけど、母親が大企業家の娘で、ともかく外聞を気にするタイプ。
父親はどうやらその事業を継いだけれど、義父にも妻にも頭があがらず、浮気を繰り返しています。
スキャンダルを避けるため離婚はしませんが、家庭内別居状態で、父親は狭い部屋をあてがわれて冷遇されています。
そういう上辺だけの家族にほとほと嫌気がさしているんですね。
親友カミラの兄とこっそり付き合っていたのがバレてトラブルになったり、転校生のダミアーノに心惹かれるものの、カミラもダミアーノに夢中で、身を引かざるを得ないなど、鬱々とした毎日を過ごしています。
奔放なルドは、両親は離婚、好きだった父親は別の女性と結婚しています。
父親がお金を出してくれるから、私立高校に通えているのですが、母親がだらしなくて、常にダメ男を引っ張り込んでは貢いだり浪費したり、挙句の果てに娘の授業料にまで手を出して退学を勧告されるなど。
この人なら安らげる、と思ったクラブのバーテンには、売春をあっせんされちゃったり。
彼女はちょっと奔放なので、クラスメートからも無視されていて、唯一友達になったのがキアラなんです。
転入生のダミアーノも、決して裕福ではなかったイタリア人の母親と死に別れ、大使として仕事をするアラブ系の父親のもとに引き取られたのですが、父親は仕事一筋で冷たく、ダミアーノのことなど気にもかけていません。
学校内はすぐに噂がたって、陰口やいじめなども結構あるのですが、全然へこたれないのが海外っぽいですね。
落ち込んだり怒ったりはしますが、「は?だから何なの?」って感じで強気なまま全然うろたえないのがイイ!
ただ、こうして不満や不安を抱えている二人は、気晴らしで行ったクラブのオーナーから、パパ活を紹介されます。
「別にホテルまで行かなくても、食事するだけでいいんだよ」と甘い言葉で誘われて。
ダメなことだとわかっていても、憂さ晴らしとしてその世界に踏み入れてしまう二人。
セレブ高校生のドラマと言えば、「ゴシップガールズ」。
これでもか!というぐらいセレブのキラキラ感満載のドラマでしたが、「BABY」は結構ダークです。
親との確執も深く、イタリアの裏社会といえばマフィアが絡んできますから命の危険も。
そういうハラハラもありながら、ローマの風景、映像がとても美しく、女の子二人のファッションなども注目です。
このドラマの元となった「Baby Squillo事件」とは、ローマ郊外の富裕層が住むパリオリ地区の14歳と15歳の少女二人が売春をしていたというもので、顧客として名を連ねたのは政治家、国連の職員、弁護士、銀行員など、エリート中年男性約50人。とくに、当時警察官であり、ムッソリーニの孫娘の夫であるマウロ・フロリアーニが執行猶予付き1年の懲役刑と罰金刑を受けたことで、スキャンダルはイタリア中の話題となったそうです。