アイリッシュマン | akaneの鑑賞記録

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「タクシードライバー」「レイジング・ブル」など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、「カジノ」以来22年ぶり9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた力作。

伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したとされるフランク・“アイリッシュマン”・シーランをデ・ニーロが演じるほか、ジミー・ホッファ役のアル・パチーノ、ラッセル・バッファリーノ役のジョー・ペシと、ハリウッドのレジェンド級俳優が豪華共演。

 

 

 

 

 

 


2004年に、シーランの告白に基づいた、彼を主人公としたノンフィクション作品『I Heard You Paint Houses(直訳:私はあなたが家の壁を塗ると聞いた)』が、チャールズ・ブラントによって出版されました。
壁を塗る⇒壁に血しぶきが飛ぶ⇒殺しを請け負う、という意味です。


物語は、今は老人ホームで過ごす車椅子の老人フランク・シーランが、マフィアのヒットマンとして自身が関わっていた1950年代から80年代のアメリカの裏社会について、1975年の出来事を度々挿入しながら回想するという形で進みます。

 

 

 


食肉を運搬するトラック運転手のフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)は、ふとしたきっかけで、マフィアが仕切っている店に、肉を横流しするようになります。
当然、会社にバレますが、マフィアの息のかかった弁護士に助けられ無罪。
マフィアのボスであるラッセル・バファリーノ(ジョー・ペシ)にも気に入られたフランクは、次第に殺しを請け負うようになります。

 

 

 

 

全米トラック運転手組合委員長のジミー・ホッファ(アル・パチーノ)も紹介され、やがてフランクはジミーの右腕に上り詰めますが、ジミーの権力に陰りが見え始めて…。

 







この作品、去年からかなり話題になっていましたが、もともとマフィア系の映画には興味ないし、映画館で見る気もなくて。
この機会に…と思ってネットフリックスで観たのですが…

 

 


う~ん。私は面白いと思わなかった。
ぶっちゃけ

「マフィアが縄張り争いして、邪魔な奴は殺す」

これだけです。
これを延々繰り返しているだけ。

 

3時間半もいらんわ。

2時間半ぐらいでまとまるやろ。

 

途中ホントだれる。

寝そうになるのを必死で頑張って最後まで観たってところです。
多分、好きな人は動画だし何度も繰り返して観るのが面白いのかもしれませんね。

 


スコセッシ監督って、まぁ有名だから名前は知ってますけど、ほとんど作品観たことないです。
むか~し「タクシードライバー」は見たかもしれないけど全然覚えてない。

 


確かに、撮影の仕方(画の見せ方)や編集は巧いなと思うし、当時を再現する小道具やセットも見事だし、脚本もそこそこだれずに進むし

 

ロバート・デ・ニーロ

 

 

 

アル・パチーノ

 

 

 

ジョー・ペシ

 

 

の演技も大変素晴らしい。

 

 

でもね、そういう「テクニカル」な面しか良さが感じられなかったんだよね。
エンタテインメントとしても面白さも感じられないし、エモーショナルな、心に届くものがないんですよ。
自称・映画評論家みたいな小難しい人には興味深いかもしれないけど。
監督お得意の分野で、「この3人の競演を映像に残した」ことに意味があるのかも。
高倉健と菅原文太が共演したみたいな感じかしら。
 

 

 


非常に特殊な撮影&CG作業によって、30年間を同じ役者で演じるというのも話題でした。



確かに顔は多少若返って見えるけど、体形や動きは70歳のままだから、それほどビックリもしないです。
ジョー・ペシが90歳ぐらいを演じてたのは凄かったですが、それは演技が素晴らしかった。

 

 



全米トラック運転手組合委員長のジミー・ホッファは、非常に有名な人物だったそうですが、まぁ全然知らない人ですよね。
ケネディ大統領の暗殺とか、そういうアメリカ史を知らないと興味も半減するかな。

 

ジミー・ホッファは1975年に行方不明になり、未だにその消息、どのように殺されたのかなど分かっていないそうです。
この映画ではフランクが殺したことになっていますが、はっきりとした証拠はないらしい。

 

こんな海千山千のおじさんだから「ワシが殺した」とか言っちゃったんじゃないの?確かめようもないしさ、なんて思ったりもして。
そんな80歳にもなって、今までやってきたことを逐一正確に覚えているとも思えないんですよね。
記憶なんて自分に都合の良いように書き換えられていくんじゃない?
 

 


この時代だから、もちろん女性は「●●の妻」か「ウェイトレスや踊り子」みたいな設定でしか登場しません。
ただフランクの娘ペギーは、子供時代のあることがトラウマになっていて父親を非常に嫌っており、常に冷たい視線を投げかけています。

 

 

それが唯一、彼らがやってきたことを見つめる、第三者の眼といえるかと。


「男の沽券」にがんじがらめになっているおっさんたちの物語。
女性にはあまり受けない映画かな。

 

 

 

 

 


なんだか気分がぐったりしてしまったので、そのあとはWOWOWでやっていた「BABYMETAL」のライブを観てみました。(振り幅!)

 

 

初見です。
テクノとアイドルを融合させた「Pefume」の妹分、ヘビメタとアイドルを融合させたユニット。
振り付けは同じMIKIKOさんだからちょっと似ているけど、ファン層はだいぶ違うなって感じ。


現在は中元すず香さんと菊地最愛さんの2人組で、

 

3人目は日によって異なるらしい。ふむふむ。

 


 

 


ヴォーカルの中元すず香さん、確かに歌が巧いですね!
海外での大規模なライブも数多く経験しているので、まだ22歳と若いですが、すごく落ち着いていてカリスマ性があります。
狐や空手など和のアイテムを使ったりして、巫女のようなキャラクター設定があるのかも。
両脇で踊ったりハモったりしているパフォーマーの女の子も可愛いし、あれだけ歌って踊れるのも凄いですね。
生演奏しているヘビメタのバンドが、かなりグレード高い。

 


メロディはかなりJ-POPだし、歌詞も日本語なのに、ヘビメタになるんですね~。アニメから抜け出してきたようなヴィジュアルも、海外のファンには受けるのかも。
唯一無二のオリジナル性は感じられました。



曲調がどれも同じ感じだったり、時々挟まれるアニメっぽい世界観はちょっとついていけなかったのと、最後にパフォーマーがいきなり増えて5人体制になり、いかにもアイドルっぽいライブになっちゃったのは残念だったな。
クールなままでいてほしかったです。