神の子 | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

 

 

池田守 48歳(大森南朋)、五十嵐健 53歳(田中哲司)、土井春彦 65歳(でんでん)。
路上で警備員として働く3人は、行きつけのスナック、趣味のパチンコと常に一緒にいる。

 

 

3人そろって独身で貧乏。
目的も展望もない生活にウンザリしつつも、抜け出すほどのヤル気はなく、漠然とした不安の中でただ日々をやり過ごしていた。
ある日、池田に若くきれいな田畑(長澤まさみ)と斎藤(石橋静河)という二人の女が声をかけてくる。

彼女らの誘いを受け、池田は街頭でのゴミ拾いボランティアに参加することに。

 

 

呆れるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。
田畑との出会いにほのかな夢を見る池田。
それは、男たちにとって幸か不幸か……。




作・演出  赤堀雅秋

赤堀さん、大森さん、田中さんの3人が中心となってのプロデュース公演。
これだけそうそうたる役者さんが出演していますからアングラではありませんが

 

 

商業演劇とは言い切れない手作り感というか、劇団公演のような雰囲気もあります。
 

 


うだつの上がらない中年男3人組。

 

 

土井は、行きつけのスナックのママ(江口のりこ)に入れあげてメールやプレゼント攻撃をやめず、ママはノイローゼ状態。
五十嵐に相談しているうちに男女の関係となってしまい、今度はママが五十嵐に夢中になって結婚を迫る。
でも五十嵐は結婚する気などさらさらなく逃げ腰。

 

 

きれいな田畑に声をかけられ、ゴミ拾いボランティアに参加した池田。
若い女性と話をするなんていつぶりだろう。
夜道でバッタリ会った彼女に「5分だけでいいから…!もう少し話をさせてください!」
そして自分の展望のない未来を憂い泣き出してしまう。


ボランティア活動をしている若い女性、田畑と斉藤。

32歳と24歳の二人がなぜ10年以上も顔見知りなのか。
実は彼女たちは家族ぐるみで宗教団体に所属している。
幼いころから親に連れられて様々な活動をしながら、規律の厳しい世界にいる。
そのことに息苦しさを感じ始めた田畑は、行きずりのサラリーマンに身を任せてみたり、どうにか「普通」の女性として生きる術はないものか模索中。


50歳でニートの若林(赤堀)は、自転車で街を走り回っては、不満をぶちまけている。
駅前でカップ酒をあおりながら、これを飲み終わったら、刃物を振り回して無差別殺人を決行するつもりだと。
「なぜ自分だけこんなに不幸なんだ!だったらここいらの全員巻き添えにしてやる!」
 

 


こんな風に、社会の底辺でもがいている人々を、とても生々しく描いた芝居です。
でも独りよがりな作品にならないのは、やはり赤堀さんと実力ある俳優さんたちの力量ですね。

どんよりするような内容でありながら、ふっと力の抜けるところ、ユーモラスなところもあり、気持ちよく劇場をあとにできる芝居でした。


 

 


最近は大劇場ばかり行くようになってしまって、本多劇場に足を運ぶのは久しぶり。
お客様も劇場にも独特の雰囲気があります。

学生時代は小劇場での芝居をよく見ていたので懐かしかった。

 


偶然、今年の夏、赤堀さん演出のオフシアター歌舞伎「女殺油地獄」を見まして、あの長い芝居をとても分かりやすく2時間にまとめたなと思ったのですが、今作も、いかにも演劇的な突拍子もない展開とか、言葉遊びの羅列でわざと難解にした脚本ではなく、至って地味な、普通の会話で淡々とした芝居なのに、全然だれたり飽きたりせず、とても心地よいテンションで休憩なしの2時間でした。

 

 

 


以下は赤堀さんのインタビュー記事

大森と田中の魅力を問われた赤堀は「表層的ではない人間の生々しさをさらしてくれる2人です。どんなに売れていて人気者でも、そういうモチベーションで役者をやり続けているところが魅力ですよね。例えば、他人に見られたくない表情。すっ転んだときの恥ずかしい顔とか、後輩に説教しているときの顔、そういう“ダサい顔”ってカメラやお客さんの前に立つとなかなかできないんです。演者って何かコーティングをして、それをコミカルに演じようとしてしまったりするんですが」と述べる。さらに「お二方を筆頭に『神の子』の俳優陣は、生々しさをさらしてくれる方がそろっていると思います」と太鼓判を押した。



東京公演終了後、年明けからは愛知、福岡、広島、大阪、長野、静岡でも公演が行われ、2020年3月にはWOWOWで放送予定です。


 

 


とまぁぼちぼち思い出しつつ、晦日の夜にブログを書いております。
昨日が仕事納め、今日は昼ごろまでゆっくりしてから、重い腰を上げて大掃除開始。
QUEENのライブDVDを流しながら、キッチンの掃除を始めたんですが…もうぐったり。
いくらフレディが「We Are The Champion」っつったって、もう動けませんわ。

 

ちょこちょこ毎日、片づけたり掃除をすればいいんですけどね。
頭では分かっていてもできないーーーー。
掃除苦手ーーーー!
クローゼットや引き出しには使わないものばかりが入っていて、普段使うものは部屋に溢れているという典型的なダメダメ人間です。

あうーーー!


「QUEEN ON FIRE Live at The Bowl」を流してたんですけど、ライブの後半、ロジャーは「どこのヤンキーですか?」みたいなすっごいシャツ着てますね(笑)

 

 

これ漢字だよね?

どこで買ったんでしょう(笑)