劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ | akaneの鑑賞記録

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2018年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにランクインするなど社会現象になったドラマ「おっさんずラブ」を映画化。

 

 


春田創一(田中圭)が上海と香港の転勤から帰国し、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)をはじめ天空不動産第二営業所のメンバーが彼を出迎える。そこに本社で新たに発足したプロジェクトチーム「Genius7」が現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は春田たちにすぐに営業所から立ち去るよう言い放つ。狸穴の側には、本社に異動した牧凌太(林遣都)がいた。突然のことに心を乱す春田を、新入社員の山田正義(志尊淳)が元気づける。


はるたん!可愛いーーーー!

牧、可愛いーーーー!

 

 

まぁ、感想はこれに尽きます。

でも連ドラ見てなかった人でも楽しめるし、ハマってた人にはなおさら!(笑)

元々、田中圭くんは演技が巧いし好きな俳優さんだったんですが、このドラマで一気にメジャーになりました。

林遷都くんも、全然変わらないよね~!

どんなシーンでもすっごく美しいです!

 

 

 

『おっさんずラブ』は、2016年12月に単発放送され、その後2018年4月期に連続ドラマとして放送されました。
まぁ男性同士の恋愛ドタバタコメディーなんですけど、いわゆる基本は少女漫画。

このストーリーをそのまま男女で演じても、若い男の子ばかりで学園モノにしても成立すると思いますが、この面白さは絶対に出ないんですよね。
同性同士だから面白いのではなく、少女漫画的な表現におっさんが真摯に取り組んでいるから面白いんです。
 

●春田創一  33歳 (田中 圭)
お人よしで人懐っこく、仕事もまじめに取り組むサラリーマン

家事全般ダメでだらしない。全然モテないと嘆いている
恋愛感情に疎い

 ⇒クラスの人気者だけど全然恋愛体質じゃなくて女心があまり分からない男の子

 

 

 

●牧凌太  25歳 (林 遣都)
家事全般得意、本社開発事業部で仕事もバリバリこなす。
甘えるのが下手でついつい、強がって心にもないことを言ってしまう

 ⇒優等生で頑張り屋さんだけど、素直になれない女の子

 

 

 

●黒澤武蔵  55歳 (吉田剛太郎)
仕事はできるし、部下からの信頼も厚い、営業部長。
でも心はものすっごい乙女。お弁当作ったといえば、豪華お重三段重ね。名前入りのセーターを編んだり、スマホには、はるたんを隠し撮りした写真フォルダが…

 ⇒一途に思い詰める、ちょっと重くなりがちな地味な女の子

 

 


こういう三角関係、あるあるですよね。
これをこの三人がやるから面白い。

 



見て!この二人の幸せそうな笑顔!

 

無邪気なはるたんと、愛おしそうに見つめる牧
 

 

 

牧はツンデレでなかなかデレないんだけど、黒澤部長が絡んでくると、がぜん強気!


 

 

ともかく、田中圭君の顔芸がメチャクチャ面白いんです。
最近のドラマ、セリフにはせず、本人のナレーションで心の声を語って表情だけを見せるシーンがすごく多くなりましたけど、これ絶対、おっさんずラブの影響です。



この3人に、今回は

 

セクスィー部長の沢村一樹   

 

 

ちょっと屈折した愛で黒澤部長一筋の眞島秀和 

 

 

 

ピュアな志尊淳君が絡んできます

 

 

この6人が、サウナルーム内でキャットファイトするところなんて、もう大爆笑ですよ!

 


「じゃあ!はるたんのダメなとこ10個言える?」とか、もう小学生男子みたいなけんかを本気でするの。

 

 


最後、倉庫が爆破されて、絶体絶命!

 

 

はるたんが倒れてしまい、人工呼吸をしようとするんだけど、そこまでとてもシリアスだったのに、急にどっちが人工呼吸をやるか!を牧と黒澤部長が争うんですよ。

 

「ちょ!わかったから、ね、ちょっと一回やらせて」とか言って。

 


特に吉田剛太郎さんが凄いです。
あのいかにも演劇界たたき上げみたいな風貌なのに、
「ぼくはー!はるたんのことがー!好きですーーー!」
って夜の公園で叫んでも全然違和感ない。可愛い。

 

 

絶対アドリブでふざけ倒してると思うんですけど、そんなの全く顔に出さず
しら~っといろんなことを仕掛けて、それも絶妙の塩梅なんです。

やりすぎ感、嫌み感、絶対出ないの。
「きのう何食べた?」の内野さんと言い、やっぱり舞台で鍛え上げた人の演技は本当に面白い。
それを田中君と林君が全力で受け止めて、化学反応起こしてくれるんですね。
 

 

 


まぁ、でもこの感覚は、ドラマを見ていないとちょっと半減するかな。
あと、本当に日常の些細な出来事とか、日々の仕事、同僚にいそうな親しみやすさ、みたいなのが満載だったから、それを大画面でやられるとちょっとこっぱずかしいというか…

急に「劇場版」とか言って、「アジアン マフィア」だの「麻薬」だの「爆破」だの出てくると世界観に合わないかな、とは思いました。

 

それに、主役の三人以外のところで、カップル成立が多すぎて、それはちょっと蛇足。

 


なんと今年11月から、連ドラシリーズ2が始まります!!!

楽しみ!!!