akaneの鑑賞記録

akaneの鑑賞記録

歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

 

 

「パスト ライブス/再会」のセリーヌ・ソンが監督・脚本を手がけ、現代の婚活市場を舞台に男女の三角関係を美しい映像でつづったラブストーリー。

ニューヨークの結婚相談所でマッチメーカーとして働くルーシーは、クライアントの高い理想や細かい条件をマッチングさせる婚活のプロで、彼女自身も恋愛を感情だけでなく資産価値で判断するマテリアリスト(物質至上主義)だ。仕事一筋の多忙な日々を送っていた彼女は、マッチングさせたカップルの結婚式で出会った裕福な投資家ハリーから情熱的なアプローチを受ける。

 

 

その一方で、ルーシーはその披露宴でウェイターをしていた元恋人ジョンと再会。

 

ジョンとは互いに愛し合っていたが、俳優を目指してアルバイトを転々とする彼との貧乏な暮らしに耐えきれず破局したのだった。

家柄も人柄も学歴も完璧なハリーとの交際に踏み出すルーシーだったが、夢を諦めないジョンへの思いも再燃してしまう。そんな中、クライアントが事件に巻き込まれ、ルーシーは仕事でも恋愛でも岐路に立たされる。
 

 

 

 


主人公はこの3人。
★マッチメーカーのルーシー
「フィフティ・シェイズ」シリーズのダコタ・ジョンソン

 

 

★売れない役者のジョン
「キャプテン・アメリカ」シリーズのクリス・エバンス



★裕福な投資家ハリー
「マンダロリアン」のペドロ・パスカル





セリーヌ・ソン監督の前作「パスト ライブス/再会」はあまり好きじゃなくて。
今作はこのキャスティングなら!!と期待大だったのですが、大いに期待外れでした。



ニューヨークが舞台。

 

一見、キラキラした業界に見えるけれど、実は色々振り回されるブラックな仕事。

 


素朴な元カレとゴージャスな男性、そして仕事の間で揺れ動く主人公。


 


「プラダを来た悪魔」テイストを目指したのかもしれないけれど二番煎じにも達していないというか。


ダコタ・ジョンソンはすっごく可愛かったし、衣装もどれも素敵で良く似合ってたんだけど…
重ため前髪なのも、アン・ハサウェイと印象が被ります。





結婚相談所のお客様の描写は面白かったです。
古今東西、変わらないですね。
自分のことは棚に上げて、相手の条件ばかりシビアに突きつける。
女性は年収や身長、男性は若さにこだわる傾向かな。


 


貧乏な元カレとゴージャスな大人の男性の二択となったら、ほぼ結末は決まっています。
こんな使い古された設定をどう料理するのかと思いきや、そのまんまな結末で…あらあら。

いっそのこと元カレを思いっきり振ってハリーと結婚するぐらいの展開にチャレンジすれば良いのに。
 


ルーシーもさ、「私はマテリアリスト!」とか言ってるけど、自分のことになると全然垢ぬけなくてもっさりしてるんだよね。
いわゆる貧乏な「元劇団員」のまま。


超豪華なセレブの結婚式でハリーと初対面。

 

「何か飲む?」と聴かれて「コーラとビール」じゃねえ。お里が知れますわよ。
 

 


ジョンと二人で、ケータリング会社のトラックに付いて行って、知らない家族の結婚式に紛れ込んだり。やってることがダサい。


10代や20代前半とかなら良いけど…

37歳ですよ!? 大丈夫か?
 

 


やっぱり元カレと結婚しようと決めたときも、なんで仕事を辞めようとする?
「私が食わせていかなくちゃ」ポジションなんだよ?
 

 


ジョンもさ
「もっとバイト増やす!ウェイターの仕事もするし、商業的な役者の仕事もやるよ!」

だって!バカなの?
 


メジャー作品の大役をゲットしたとか、すっぱり役者は辞めて別の仕事にシフトチェンジしたら意外とやり手だったとか。
大富豪を蹴ったんだからさ、そのぐらいの展開で良くない?


この二人、2000円3000円の駐車料金のことでもめて別れた時と、何も変わっていない。

結婚しても先が思いやられます。

ニューヨークで生きていくのは厳しいぞ!

 

 

 


今や超売れっ子のペドロ・パスカルさんが、セコイ当て馬役で本当に気の毒でした。
歩き方が「あ!マンダロリアンっぽい!」って思ったぐらいかしら。



 


ベタな恋愛モノなのに、全く胸キュン!ポイントもなく、かといって大人な身の振り方が格好いい!というわけでもなく、非常に中途半端な映画でした。
 

 

結構、男性が1人で見に来ていたんだけど、ダコタ・ジョンソンのファンなのかな?

男性視点だとこの映画はどう思うんでしょう?

富豪のハリーがフラれてざまあ!とか?




「パスト ライブス/再会」は、10代の頃に親と共にカナダに移住し、劇作家となり、脚本家の男性と結婚というセリーヌ監督の自伝的な作品。なので、ストーリーにもそれなりの説得力があったと思います。

それほど有名どころでない役者だったし、インディーズ的な雰囲気で落ち着いたというか。
 

 


監督、主演の男女がそれぞれ、2つのアイデンティティを持っているのはとても良かった。

セリーヌ・ソン

韓国生まれ 10代からカナダに移住。
グレタ・リー

アメリカ生まれだ、両親は韓国人。
ユ・テオ

両親は韓国人。ドイツ生まれ、アメリカ~イギリスを経て韓国に。

 

 

 


でも、韓国に対して異常にノスタルジーを侍らせている割には、韓国人男性のキャストが「そこそこイケメンだけど、服装とか超ダサくて、仕事も平凡で、30代半ばにして未だに親と住んでる」みたいなディスり方するんだよね。
自分は子供の頃に移民して、とても頑張っただろうし苦労もしただろうけれど、なんか鼻につく。グリーンカード欲しさに結婚したとかさ。




前作が好評だったとしても、今度はハリウッド級の役者で!となると実力不足は否めません。
このキャストでラブコメをやるなら、それこそ何人もの脚本家やプロデューサーが練りに練って制作しないと成功しないでしょ。
 

 


セリーヌさん、基本的に「劇作家」なんですよね。だから「売れない役者」とかすごく近い存在なんでしょう。
映画の中で、ジョンが小難しい朗読劇みたいなの演じてましたが、そういう感覚の人なんじゃないかな。

だからいわゆるメジャー&ラブコメ映画とは合わないと思います。