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コレステロール値を低下させるオメガ9系脂肪酸の「オレイン酸」がたくさん含まれているので健康のために使われている方も多いですよね
菜種油は加熱しても酸化しにくいので、揚げ物や炒め物などによく使われます
クセが少なく淡白な味わいなので、天ぷらなどの素材の味を楽しみたいメニューには最適ですよねー(*^▽^*)
ただこの菜種油、よく調べてみると『体に悪い』といわれることもあるみたいで…
普段から使用している油が体に悪いといわれたら気になるし、使い続けても大丈夫なのか心配になってしまいますよねー
そこでこの記事では
・菜種油が体に悪いといわれる理由
・菜種油を使うメリットと健康効果
・体にいい菜種油の選び方
について調べてまとめてみました
良ければ参考にしてみてくださいねー
菜種油が体に悪いといわれる3つの理由
菜種油が体に悪いといわれている理由を色々調べてみてみると
・原料に健康を害する恐れがある成分が含まれているから
・遺伝子組み換えの原料を使用している可能性があるから
・作る過程で有機溶剤を使用している可能性があるから
という3つの主な理由から菜種油が体に悪いといわれているようです
原料に健康を害する恐れがある成分が含まれているから
菜種油は、アブラナ科の植物の一種であるセイヨウアブラナの種子から作られている油なのですが、菜種の種子には
・不飽和脂肪酸の一つであるエルカ酸
・苦味や辛さの基となる含硫化合物「グルコシノレート」
が含まれています
エルカ酸(エノシン酸)
エルカ酸は長期摂取することで健康リスクが上がるといわれています。心臓の心筋部分に脂質代謝障害を起こす原因になると書かれている意見書もあり、総脂肪酸の約60%がエルカ酸で占められている菜種油は長期間摂取するとことで体に悪いといわれているようです
グルコシノレート
菜種やからし菜、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物には、グルコシノレートと呼ばれる硫黄化合物が含まれています。
グルコシノレート自体は無味無臭なのですが、調理や咀嚼することで細胞が傷つくと酵素の働きで分解されて、イソチオシアネートやニトリルといった苦み辛み成分になります。
グルコシノレートが分解されるときに甲状腺ホルモン合成を阻害する「ゴイトリン」と呼ばれる有害物質ができる可能性があり、摂取量が多いと甲状腺機能低下などの健康障害が起こるリスクがあります。
◆健康に配慮して開発された『キャノーラ油』
欧米では菜種油が有害であるとされ、アメリカでは一時期食用が禁止されているほどでした。そこでカナダで開発されたのがエルカ酸とグルコシノレートの含有量を極限まで減らした『キャノーラ』という品種の菜種です。
ただ、キャノーラ油はエルカ酸とグルコシノレートの含有量は少ないのですが、遺伝子組み換えの種子を使用したものも多いので、選ぶ際にはその点も憂慮することもポイントとなってきます。
遺伝子組み換えの原料を使用している可能性があるから
遺伝子組み換えの作物は、掛け合わせなどの品種改良よりも早く効率的に作物の性質を変えることができ、害虫に強い作物や寒さや寒さでも枯れない作物の栽培が可能になるのでアメリカやブラジル、カナダなどで年々栽培面積が増えています
メリットが大きい反面、遺伝子組み換えを行った作物を食べる事でアレルギーの原因になるのではないかという懸念がされています。
厚生労働省は厳しい審査を行っており、アレルギーを引き起こす可能性がある作物が市場に出回らないように対策も行っていますが、『今後も長い視点での検証が必要』と言っている研究者も多く、不透明な部分が多いので安全性を不安視する声が多いのも現状です。
作る過程で有機溶剤を使用している可能性があるから
菜種油に限らず、植物油を作る時には
・圧搾法
・溶剤抽出法
という2つの方法がとられており、場合によっては併用されることもあります。
圧搾法は物理的に菜種の種子に圧力をかけて油を搾り取る昔ながらの方法です。
不要な物質を含むことがないので、風味や香りを楽しむこともできます。
溶剤抽出法は油分の少ない大豆や米などから油を取る時や、圧搾法で絞り切れなかった油を最後まで抽出するために用いられる方法です。
※併用したものは圧抽法と呼ばれています。
溶剤抽出法では、油を効率よく抽出するために「ヘキサン」という有機溶剤が使われます。このヘキサンは沸点が低いので抽出された油に何度も熱を加えて取り除くのですが、熱をかける際に『トランス脂肪酸』が発生してしまうのです。
トランス脂肪酸は血液中の悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが減少するとの報告もあるようです。また、心筋梗塞や狭心症などの発症リスクも高まるとされているため、取りすぎには注意が必要です
菜種油の健康効果
前述では菜種油が体に悪いといわれる理由をお伝えしたので、悪いイメージがついてしまったかもしれませんが、菜種油には体にいいとされる健康効果もたくさんあります(*'▽')
菜種油には
・オレイン酸
・α-リノレン酸
・ビタミンK
・ビタミンE
などの不飽和脂肪酸や栄養素がたくさん含まれています。
コレステロール値の低下が期待できるオレイン酸
オレイン酸は善玉コレステロールの値を維持しながら、悪玉コレステロールだけを減らしてくれるので、動脈硬化や高血圧の予防が期待できます
また、オレイン酸は小腸で消化吸収されにくく、腸に刺激を与えるといわれています。腸の働きを活発にさせる働きもあるため、便秘の解消にも効果があるといわれています。
血液をサラサラにしてくれる α-リノレン酸
α-リノレン酸はオメガ3と呼ばれるものに分類され、青魚に多く含まれるDHAやEPA
へと代謝されます。
α-リノレン酸には血液をサラサラにする役割があり、動脈硬化や心筋梗塞を防いだり、脳の働きを高めるなどの効果が期待されます
また、免疫反応のバランスを整えたり、 細胞の機能を高め肌荒れ防止などの美肌効果もサポートしてくれます。
骨の健康維持に不可欠なビタミンK
ビタミンKは骨にカルシウムを沈着させるたんぱく質を活性化させる働きがあり、骨の健康維持に不可欠なビタミンの1つです。
抗酸化作用も期待できるビタミンE
抗酸化作用が期待できるビタミンEは活性酸素を抑制してくれるので、アンチエイジングの効果も期待できます。
コンパクトで使いやすい揚げ鍋
体にいい菜種油の選び方
体にいい効果をもたらす半面、しっかりとしたものを選ばないと健康被害のリスクとなる可能性もある菜種油
できれば体にいいものを選びたいですよね
ここでは健康面に配慮した、体にいい菜種油の選び方をいくつかご紹介したいと思います
◆遺伝子組み換えでない原材料のものを選ぶ
輸入されている原材料のほとんどが遺伝子組み換えのものといわれており、遺伝子組み換えのなたねが使用されていても表示の義務がないため、とても分かりにくい、というのが現状です。
より健康に配慮するのであれば
・国産の原材料を使用しているもの
・「遺伝子組み換え原料不使用」と表示がされている
菜種油を選ぶといいでしょう
◆エルカ酸の含有量が少ないものを選ぶ
エルカ酸の含有量を減らすために遺伝子組み換えをして開発されたのが『キャノーラ油』という話をしましたが、国内にも品種改良によってエルカ酸の少ない品種の開発が進められてきました
・キザキノナタネ
・アサカノナタネ
といった品種から作られた菜種油はエルカ酸の含有量が極めて少ないとされています。
国産種のナタネを原材料とした菜種油を選ぶのもおススメです
◆圧搾法で作られているものを選ぶ
圧搾法で作られた菜種油は、原材料をプレスして油を搾り取る製法なので、有機溶剤を使用しておらず、熱を加えてもいないのでトランス脂肪酸が発生しません
圧搾法で作られている菜種油を選ぶのがおすすめです。
また、圧搾だけで製造した油を「一番搾り」と呼び、香りや風味もいいので、こちらを選ぶのもおススメです
熱を加えず石臼の重さだけでじっくり絞る玉締め圧搾法という昔ながらの製法で作成されている菜種油も流通量は少ないですが販売されています
よりこだわりたい方は玉締め圧搾法で作られた菜種油を選んでみるのも面白いですね
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遺伝子組み換え原料不使用、圧搾法で作られた
おススメの菜種油
北海道滝川産の『キザキノナタネ』を使用した菜種油
ムソー 国産なたねサラダ油
国内で開発された低エルシン酸(エルカ酸)品種「キザキノナタネ」を原材料とした菜種油です
搾油は圧力だけで搾り、湯洗い法で精製されているので、リン酸・シュウ酸・苛性ソーダなども不使用。
健康に配慮したい方におススメの国産菜種油です
伝統的な「古式圧搾製法」で作られたなたね しらしめ油
坂本製油 圧縮一番搾りしらしめ油
熊本県産の菜種を使用し、昔ながらの「古式圧搾搾り製法」で作られた純なたね油です。焙煎・圧搾して抽出した油から、湯洗いで不純物を取り除き布と和紙を使って薬剤を使用せずに、丁寧にろ過されて精製されています。
色と香りを抜いたしらしめ油はクセがなく、菜種油の匂いが苦手な方やお菓子作りに使用するのもおススメです
※需要増加で熊本県産の菜種だけでは生産が追いつかないため、オーストラリアの遺伝子組み換えでない品種の原料を使用していることもあるそうです。
非遺伝子組換え原料のみを使用、圧搾一番搾りで作られた菜種油
カネゲン[平田産業] 純正菜種油 一番搾り
オーストラリア産の非遺伝子組換え菜種だけを使用し、圧搾一番搾り製法にて搾油された菜種油です。クセや匂いもなく揚げ物もカラッと美味しく揚がります。紙パック入りなので使い終わった後のパックも小さく折りたためて便利です
キャノーラの種子を使用した、圧搾法による一番しぼりの菜種油
ボーソー油脂一番しぼり 菜種油
オーストラリア産の遺伝子組み換えをしていない、キャノーラ種子を使用した菜種油です。大豆油を生産していない工場で作られているので、大豆アレルギーを持つ方も安心して使うことができます。
大容量でコスパもいいので、普段からよく油を使うけど健康にも気を使いたい!という方にもおすすめです。
まとめ
菜種油が体に悪いといわれているのは
・原料に健康を害する恐れがある成分が含まれているから
・遺伝子組み換えの原料を使用している可能性があるから
・作る過程で有機溶剤を使用している可能性があるから
の3点が主な理由です
ただ、菜種油には
・オレイン酸
・α-リノレン酸
・ビタミンK
・ビタミンE
などの不飽和脂肪酸や体にい栄養素などもたくさん含まれています。
より健康に配慮した菜種油を選ぶならば
・遺伝子組み換えでない原材料のもの
・エルカ酸の含有量が少ないもの
・圧搾法で作られているもの
を選ぶとよいでしょう
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