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粉茶(粉末緑茶)が体に悪いといわれる理由
粉茶(粉末緑茶)が体に悪いといわれる理由を調べていくと
・カテキン、シュウ酸、カフェインの過剰摂取は、身体に悪影響が出る可能性があるから
・粉末緑茶は酸化しやすいから
・粉末緑茶にダニが発生する可能性があるから
という3つが主な理由なようです
カテキン・シュウ酸・カフェインの過剰摂取
粉茶には健康に良いとされる成分が多く含まれているのですが、たくさん摂取することによって体に悪影響を及ぼす可能性もあります
カテキンは摂り過ぎると便秘・貧血になる可能性がある
抗酸化作用があるカテキンは適量なら体に良い働きをしますが、食事中に含まれる鉄分と結合しやすく、体内の鉄の吸収を妨げてしまい大量に摂取すると貧血になりやすいといわれています。
また、カテキンには腸の粘膜のけいれんを抑える作用があるので、柔らかい便をかたくしやすくその結果便秘になりやすいとも言われています。
ただ、茶カテキンはビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きもするので、適度に飲むぶんにはとってもおすすめです
シュウ酸の過剰摂取は尿路結石のリスク増加につながる要因にも
粉末緑茶には、シュウ酸という成分が含まれています。
このシュウ酸は体内のカルシウムと反応し、結晶が過剰に蓄積すると尿路に詰まり、結石の原因となる可能性があります。
一度結石ができると再発のリスクが高くなるので、過去に尿路結石の経験がある方は、粉末緑茶の摂取量に十分注意を払う必要があります。適量を超えた摂取は避けましょう。
カフェインは不眠や下痢になる可能性がある
緑茶にはカフェインが含まれており、過剰摂取すると神経系への刺激により不眠やめまいなどの症状が生じたり、消化器系が刺激を受けて下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
一日あたりのカフェインの最大摂取量は、健康な成人で400㎎とされています。
粉末緑茶は10gに対して約230㎎のカフェインが含まれているといわれており、普通の緑茶よりもカフェインは多く含まれています。
ティースプーンで普通に1杯(2.5~3g)で500mlのペットボトル1本分の緑茶が作れるので、粉茶だけでざっと計算すると1日に5.8ℓ飲まなければ最大摂取量を超えない計算になります
コーヒーや紅茶、エナジードリンクにもカフェインは含まれているので、過剰摂取には気をつけましょう
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粉茶は酸化しやすいから
緑茶を粉末状にすると茶葉よりも表面積が広くなってしまうので、どうしても酸化が進みやすくなります。酸化するとカテキンなどの有用成分が失われ、風味も損なわれてしまいます。
ただし、酸化したお茶を飲んでも直接的に健康に悪影響を及ぼすことはありません。美味しい状態でお茶を飲みたいのであれば極力新しい状態のもので緑茶を作るのが一番ですが、酸化した緑茶を飲んでも健康上の懸念はなさそうです
粉末に限らず緑茶は酸化しやすいため、製造後すぐに密閉した容器に詰められて遮光・遮熱対策がされます。しかし、一度開封してしまうとどんどん酸化していってしまうので早めに消費するか、容量の小さいものを買うのがおすすめです
粉茶にダニが発生する可能性がある
粉茶は吸気中の水分を吸収しやすい性質を持っており、ダニも湿気の多い環境を好むため、粉末緑茶の保存が悪いとダニが発生してしまう可能性があります。
ダニの発生を防ぐには、粉茶を湿気の少ない冷暗所で保存することが重要です。また、開封後はなるべく早めに使い切り、長期保存は避けましょう。
一度ダニが発生してしまった場合は、ダニが死んでも死骸が残りアレルゲンになる可能性があるので飲まずに廃棄するようにしましょう
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粉茶(粉末緑茶)を飲むメリットと効能
先ほどは粉茶(粉末緑茶)が体に悪いといわれている理由をお伝えしましたが、飲むことで健康にいい方に作用するメリットもたくさんあります
また、粉末にして茶葉ごと飲むことによって、普通に緑茶を飲むよりもその効果も高まるといわれています
粉茶を飲むメリット
お湯に溶かすだけで飲める
茶葉でお茶を飲むときは急須や茶こしなどが必要になりますが、粉茶の場合はお湯に溶かすだけなので、洗い物が少なくて楽ちんになります
緑茶の成分が全て摂取できる
緑茶にはカテキンやビタミンなどの栄養素が豊富に含まれているのですが、茶葉で緑茶を入れた時にお湯に溶けだす栄養成分は30%程度なんだそうです
つまり茶葉に残った70%の栄養素ごと捨てていることになるんです( ;∀;)
粉茶にすると茶葉に含まれた栄養素をすべて取り込むことができますね
料理やお菓子にも活用できる
茶葉のままだと普通にお茶を飲む以外にはお茶の葉クッキーくらいしか私は思いつかなかったのですが
緑茶が粉末になっていることで、
・牛乳やお砂糖と一緒に溶いてラテにする
・パウンドケーキやマフィンに混ぜ込む
・緑茶塩として天ぷら屋やお刺身、焼き鳥にかける
などいろんな使い方ができるようになって料理の幅が広がります
粉茶に含まれる効能
カテキン
カテキンは取りすぎると便秘や貧血になる可能性をお伝えしましたが、カテキンの効能には
・風邪やインフルエンザの予防効果
・殺菌効果
・口臭予防
・食中毒防止
・善玉菌を増やし腸内環境を整える効果
・抗酸化作用で血管などの老化防止
・細胞のがん化を抑制する
・美肌や肌の老化防止
・高血圧やん脳梗塞などの生活習慣病を抑える効果
など、摂取することで得られる効能もたくさんあります
一度に大量にとりすぎるとやはり体にも悪いですが、毎日適量摂取することによってさまざまな効果が期待できますね(^-^)
ビタミンC
粉末緑茶にはビタミンCもたくさん含まれています🍊
ビタミンCは体内で合成できない必須で、抗酸化作用や免疫力アップ、コラーゲン生成の促進など、様々な働きがあります。
粉末緑茶1杯(2g)でビタミンCを約10mg摂取できますが、これは一般的なレモン1/2個分に匹敵する量です。粉末緑茶を毎日続けることで、ビタミンCが不足しがちな現代人の栄養補給につながります。
そのほかにも
・糖質の代謝を促すビタミンB群
・抗酸化作用のあるビタミンE
・血圧降下や脳・神経機能調整するテアニン
・むし歯予防効果があるフッ素
など、様々な栄養素が含まれています。
体脂肪やコレステロールが気になる方に
粉茶の適切な保存方法
粉茶は手軽に飲めて便利なのですが、間違った保存方法をしてしまうと、風味や品質が落ちたり、カビが生えたりすることもあります
粉茶を保存する際のポイントをまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね
◆最大の敵は酸化と湿気
粉末緑茶の最大の敵は酸化と湿気です。酸化が進むと、緑茶に含まれる有用成分であるカテキンやビタミンCが失われ、風味も損なわれてしまいます
ある研究では粉末緑茶を室温で3ヶ月保存した場合、カテキン含有量が約30%減少したそうです。一方、缶茶や瓶詰めの液体緑茶では同条件でもカテキン含有量の低下は10%以下に抑えられていたそうです
粉末緑茶は酸化しやすいため、製造後すぐに密閉した容器に詰められて遮光・遮熱対策がなされていますが、一度開封してしまうと酸化は避けられません。開封後は早めに消費するのが賢明です。
◆粉茶は吸湿性が高い
また、粉茶は吸湿性が高く湿気を帯びるとさらに酸化が進行し、カビの発生リスクも高まります。保存の際は、しっかりと密閉した状態を保つ必要があります。
湿気対策として有効なのが、乾燥剤の使用です粉茶の入った密閉容器に小さな乾燥剤を入れておくと湿気を吸収してくれます。乾燥剤は定期的に交換が必要ですが、高いものではないので、こまめに取り換えるのがおすすめです。
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◆粉茶は冷暗所で保存する
ダニは湿気の多い環境を好むため、粉茶の吸湿性が発生の原因にもなってきます
ダニの発生を防ぐには、粉茶を湿気の少ない冷暗所で保存することが重要です。また、開封後はなるべく早めに使い切り、長期保存は避けましょう。
・遮光・遮熱の密閉容器に入れる
・乾燥剤を一緒に入れて湿気を防ぐ
・冷暗所に保管する
・開封後は早めに使い切る
のポイントを抑えることで粉茶でもおい美味しく飲むことができます
ちなみに私の場合は粉末緑茶を小分けした密閉ビンに入れ、冷蔵庫で保存しています。小分けすることで、一度に開封する量を減らせるので、酸化や湿気の心配が少なくなります。
まとめ
粉茶(粉末緑茶)が体に悪いといわれる理由には
・過剰摂取による健康への影響
・酸化がしやすいという特性
・ダニが発生するリスク
の3つから危険視されているようです
しかし、お茶には体にいい栄養素もたくさん含まれており、茶葉こと体に取り入れることができる粉茶は、適量飲むことによってとても体にいいことがわかります。
また、しっかりとした保存方法をとることによって、安全に美味しく飲むことができます