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ベーキングパウダーが体に悪いといわれる理由
ベーキングパウダーが体に悪いといわれるのは食品添加物が含まれているためです。
食品添加物と聞くと体に悪い気がしますが、すべての添加物が体に悪いわけではありませんし、もちろん食べても大丈夫です
ここではベーキングパウダーの原料となる
・硫酸アルミニウム(ミョウバン)
・炭酸水素ナトリウム(重曹)
・第一リン酸カルシウム
・コーンスターチ
について詳しく解説していきますね
硫酸アルミニウム(ミョウバン)
ベーキングパウダーに含まれている硫酸アルミニウム(ミョウバン)は、製造工程で発生する苦味を抑えるために使われます。
一時はアルミニウムの大量摂取で、アルツハイマーを引き起こす恐れや、精神・神経疾患などの健康被害を引き起こすと言われていましたが現在は人間への影響は無いと考えられています。
また、一般的な食事からの摂取量はごくわずかであり、健康への影響は限定的です。
ただ、実際のところは人間への影響はまだわかっていないことが多く、研究機関などによって発表される見解もそれぞれのようです。
炭酸水素ナトリウム(重曹)
ベーキングパウダーの主成分である炭酸水素ナトリウム(重曹)は、料理にとろみをつけたり、揚げ衣に使われます。
大量に摂取すると胃の粘膜を刺激して胃粘液の分泌を促す性質があり、胃に負担がかかることがあります。
胃が弱っている時や、胃潰瘍の疑いなど胃に不調を感じる時には、重曹を摂取することはやめておいた方が良いでしょう。
また、塩分を摂取した時ともように血圧を上げる働きもあります。血圧に疾患がある方も摂取もさいは注意したほうが良さそうです
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第一リン酸カルシウム
カルシウムは骨の健康に必要ですが、過剰摂取は関節などに沈着して痛みを引き起こすことがあります。
ただ、ベーキングパウダーに含まれる第一リン酸カルシウムはごく少量なので、よほど大量にベーキングパウダーが含まれた食品を食べない限りは問題ないとされています。
コーンスターチ
ベーキングパウダーに含まれているコーンスターチはとろみ付けに使われ、料理の仕上がりを軽くする効果があります。
コーンスターチには、遺伝子組み替えの物が多くあります。
遺伝子組み替え食品は、アレルギーなどの健康被害や環境への影響が懸念されていますが、まだ研究段階でありこれからも検証が必要とされています。
ベーキングパウダーは過剰に摂取しなければ
体に悪影響はない
前述で「含まれている原料によってベーキングパウダーは体に悪いといわれている」とお伝えしましたが、実際に健康に害がないベーキングパウダーの1日の摂取量がどれくらいなのか気になりますよねー
結論としては、
ベーキングパウダーは過剰に摂取しなければ体に悪影響はない
とされています。
どんな調味料でも大量摂取すると危険があるように、ベーキングパウダーも基本的には同様です。
ベーキングパウダーの成分には、体に悪いとされる物質が含まれていますが、通常は小麦粉100gに対してせいぜい4~5gの量しか使いません。この程度の量であれば、体に悪影響はありません。
アルミニウムを摂取した場合でも、体内に入ってもほとんどが体外に排出されるので健康に危険は及ぼさないようです。
お菓子作りなどに使うベーキングパウダーの量は少量なので、通常であればベーキングパウダーの取り過ぎになることはなく量の心配はないといえるでしょう。
◆ 乳幼児などは注意が必要な場合も ◆
厚生労働省によると、1歳から6歳の約5%の子供がパンや菓子類を過剰に摂取しており、安全な摂取量の規定値を超えていることが確認されています。
子供はご飯よりもパンを好むことが多く、朝ごはんやおやつの時間に食べることもよくありますよね
菓子パンやホットケーキミックス粉にもアルミニウムが含まれているため、乳幼児にベーキングパウダーを使う場合は他の食品との兼ね合いを考慮し、頻度に注意しましょう。
安全なベーキングパウダーの選び方
ベーキングパウダーは微量であれば体に影響はないとされていますが、できれば安全性の高いものを選びたいですよね
ここでは添加物などが少ないベーキングパウダーの選び方のポイントをご紹介します。
アルミフリータイプを選ぶ
ベーキングパウダーには硫酸アルミニウム(ミョウバン)が含まれていますが、最近ではアルミフリータイプのベーキングパウダーも販売されています。
アルミフリーとは、ミョウバンが含まれていないものを指します。
パッケージに「アルミフリー」や「ミョウバン不使用」と表示がある商品を選びましょう。
ただし、現在市販されているベーキングパウダーの多くはアルミフリータイプであるため、神経質になる必要はありません。
添加物の種類が少ないものを選ぶ
ベーキングパウダーはできるだけ添加物の種類が少ないものを選びましょう。遮断剤として使われるコーンスターチや小麦粉以外は添加物です。原材料表示欄に記載されている成分をチェックし、できるだけシンプルなものを選びましょう。
遺伝子組み換えでないかをチェックする
ベーキングパウダーの原材料であるコーンスターチやでんぷんが遺伝子組み換えでないかも確認しましょう。遺伝子組み換え食品は安全性が議論されているため、遺伝子組み換えでないことを確認することが大切です。
アルミフリーで安心して使える
おススメのベーキングパウダー
風と光 有機ベーキングパウダー
有機コーンスターチ(遺伝子組み換えでない)、酒石酸(有機果汁由来)、重曹だけで作ったアルミニュウム不使用のオーガニックべキングパウダーです。 10gずつ小分けになっているので、頻繁には使わないという方にもおすすめです
辻安全食品 ベーキングパウダー
アルミニウムだけではなく、28品目の特定原材料も不使用のベーキングパウダーです。でんぷんにはトウモロコシを使用しています。チャック付きなので一度に全部は使わないけど毎日ちょっとずつ使用する、という方にはおすすめです
Lecker's 有機ベーキングパウダー
EU有機認証を取得した100%オーガニックのドイツ産ベーキングパウダーです。
アツミニウム・第一リン酸カルシウム不使用に加え、遺伝子食品不使用、グルテンフリーなので、添加物やアレルギーを気にする方も安心して使用できます。
10g×5の個装タイプと100gの大袋タイプの2種類あるので、使う頻度に合わせて購入できるのも好ポイントです
富澤商店 TOMIZ ベーキングパウダー
アルミニウムを使用していない、富澤商店のベーキングパウダーです。プラスチックの容器に入っている大容量タイプで、パンやお菓子など頻繁に作る方におススメです
口が大きく開くため、計量しやすくて扱いやすいのも魅力的です
まとめ
ベーキングパウダーは体に悪いという話もありますが、
一度に大量に摂取しなければほとんど影響はありません。
ただし、乳幼児でパンやお菓子類を頻繁に食べている場合は摂取量を注意しながら使用することをお勧めします。
ベーキングパウダーを選ぶときは
・アルミフリーのもの
・添加物が少ないもの
・遺伝子組み換え食品を使用していないもの
であることを確認して購入するとよいでしょう