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生焼けのスコーンはどうしてダメなの?
スコーンは「小麦粉・バター・砂糖・卵・ベーキングパウダー」などの材料を混ぜて作ります。生地を成形してオーブンで焼くと、外はカリッと中はふんわりとしたスコーンができあがります。
しかし、オーブンの温度や時間を調整しないと、スコーンは生焼けになってしまいます。生焼けのスコーンは、表面は焼けているように見えても、中は生地のままで、白っぽくてべたついた感じになります。
生焼け状態のスコーンは、味や食感だけでなく、健康面でも問題があります。中まで焼けていないスコーンには、ビフィズス菌などの善玉菌も含まれていますが、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの悪玉菌も混入している可能性があります。
これらの悪玉菌は、生焼けのスコーンを食べることで体内に入り込み、嘔吐や下痢、腹痛や発熱などの食中毒の症状を引き起こす可能性があります。
また、生焼けのスコーンは消化にも悪いのです。小麦粉の主成分であるでんぷんは加熱されないと消化しにくく、お腹に重くのしかかります。特に日本人は、生焼けの製品に対する耐性が低いので、生焼けのスコーンを食べると胃腸に負担を感じることがあります。
生焼けのスコーンは、美味しくないだけでなく体にも良くないのです。
生焼けのスコーンの見分け方
スコーンが生焼けになっているかどうかを見分けるには、以下の3つの方法があります。
焼き色で判断する
スコーンがちゃんと焼けていれば、表面は薄い金茶色になります。白っぽい部分や茶色と白色が混ざっている部分がある場合は、生焼けの可能性があります。
焼き色は、生焼けかどうか判断する最も簡単な方法ですが、表面だけで判断するのは実は危険です中まで火が通っているかどうかは、次にご紹介する方法で確認しましょう。
フォークで刺して確認する
スコーンが焼き上がったら、フォークで中心部を刺してみましょう。スコーンが十分に焼けていれば、フォークはスムーズに刺さります。逆に生焼けであれば、抵抗を感じるはずです。
中心部は、火が通りにくい部分なので、フォークを中央に刺すことがポイントです。フォークが刺さらない場合は、生焼けの可能性が高いです。
割って断面を見る
スコーンを半分に割って、断面を見てみましょう。スコーンがちゃんと焼けていれば断面は均一に黄金色でふんわりとした感じになります。生焼けであれば、白っぽい部分や生地のような感じがする部分があります。
断面を見ることで、生焼けかどうかがはっきりとわかります。生焼けのスコーンは、断面がべたついていることもあります。
スコーンが生焼けになる原因
スコーンが生焼けになるのは、主に3つの原因があります。
・オーブンの温度設定が適切でない
・生地の混ぜすぎ
・焼き時間が短い
の3つです。
これらの原因を一つずつ見ていきましょう。
オーブンの温度設定が適切でない
オーブンの温度が高すぎる場合は、外側は焼けているように見えても、中は生焼けになります。逆に、温度が低すぎると全体が生焼けになります。スコーンを作るときには、細かな温度調整が必要です。レシピに従って、オーブンを予熱しましょう。
生地の混ぜすぎ
スコーンの生地は、混ぜすぎると固くなります。固い生地は熱が伝わりにくく、中が生焼けになりやすいのです。
スコーンの生地は、粉とバターをサンド状になるまで切り込み牛乳や卵を加えてさっくりと混ぜるのがコツです。生地がまとまったら、あまりこねずに成形しましょう。
焼き時間が短い
焼き時間は、オーブンの温度やスコーンの大きさによって変わります。一般的には、180℃のオーブンで20~25分程度焼けば中まで火が通りますが、こまめに見て焼き色や中心部の状態をチェックしましょう。
表面がキツネ色になったら、フォークで刺してみてください。もし、抵抗がなければ、焼き上がりです。焼き時間を過信せず、目視で確認することが大切です。
スコーンが生焼けにならない対処法
スコーンが生焼けにならないようにするには、以下の4つのポイントに気を付けましょう。
バターは冷やしておく
バターは溶けないように冷やしておくことが重要です。バターが溶けてしまうと生地がべたつきやすくなります。また、バターを冷やすことで焼いたときに水蒸気が発生しやすくなり、スコーンがふんわりと膨らみます。バターは、冷蔵庫でしっかりと冷やした後、粉と混ぜる直前に細かく切りましょう。
生地を冷やす
生地を作ったらすぐに焼くのではなく、冷蔵庫で30分ほど休ませます。生地の温度を下げてバターを固めるためです。生地が冷えるとことで、焼くときに不均一に膨らむことを防ぎます。また、グルテンが緩和され柔らかい食感になります。
生地を均一にする
生地を成形するときには、厚さや大きさを均一にすることが大切です。厚い部分は生焼けになりやすく、薄い部分は焦げやすくなります。
生地を伸ばすときには、ローラーを使って2~3cmの厚さにします。また、型抜きするときには、生地を引っ張らないように注意しましょう。引っ張ると、生地が縮んでしまい、焼くときに不均一になります。
オーブンの温度と時間を守る
オーブンの温度と時間はレシピに従って守りましょう。オーブンは220℃に予熱してからスコーンを入れます。スコーンの大きさによりますが、だいたい15分から20分焼けば良いです。
焼くときには、オーブンの扉を開けないようにします。扉を開けると、オーブンの温度が下がり、スコーンが生焼けになりやすくなってしまいます。焼き上がりを見極めるには、焼き色やフォークで刺して確かめましょう。
生焼けになってしまったら
『再加熱』してみよう
生焼けのスコーンは、再加熱してしっかり火を通すことで食べることができますよー
再加熱する方法は、
・オーブン
・トースター
・フライパン
の3つがあります。それぞれの方法を説明していきますね('ω')ノ
オーブンで再加熱する場合
オーブンで再加熱する場合は、180℃に予熱してから生焼けスコーンを10~15分焼きます。表面が焦げないようにするため焼く前には生焼けのスコーンにアルミホイルをかぶせておきましょう。
焼き時間は、スコーンの大きさやオーブンの性能によって異なりますので、途中で焼き色や中心部の状態を確認してください。
トースターで再加熱する場合
トースターで再加熱する場合は、180℃で5~10分焼きます。こちらも、生焼けスコーンにアルミホイルをかぶせておきます。トースターは、オーブンよりも熱が強いので、焼き時間は短めに設定しましょう。焼き上がりを見極めるには、オーブンと同じく、焼き色やフォークで刺してチェックしましょう
フライパンで再加熱する場合
フライパンで再加熱する場合は、バターやオリーブオイルを引いて弱火でじっくりと焼きます。フライパンで加熱する場合は両面を焼く必要がありますので、途中でひっくり返します。
フライパンで焼くと、スコーンに香ばしい風味がつきますよー(*^-^*)
焼き時間は、スコーンの厚さやフライパンの大きさによって異なりますので、焼き色や中心部の状態を確認しながら焼いてくださいね
まとめ
スコーンは、生焼けになると味や食感が損なわれるだけでなく、健康にも影響があります。
生焼けの原因は、
・オーブンの温度設定が適切でない
・生地の混ぜすぎ
・焼き時間が短いこと
が主な原因です
生焼けを防ぐには、
・バターは冷やしておく
・生地を冷やす
・生地を均一にする
・オーブンの温度と時間を守る
という4つのポイントに気を付けましょう。
もし、スコーンが生焼けになってしまったら、再加熱することで美味しく食べることができます。オーブンやトースターで再加熱するときには、アルミホイルを使って焦げ防止をしましょう。
スコーン作りのコツをマスターして、自宅で美味しいスコーンを楽しみましょう。