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猫が頭突きをしてくる4つの理由
猫の頭突きには、愛情表現や要求、挨拶のほかに、自分のニオイを付けるマーキングの意味があります。そのため、飼い主さんにしてくることもあれば、ほかの猫や同居中の犬にすることもあるのです。家具などに、自分のニオイをこすりつけるための頭突きもあります。
猫の頭突きには、以下のような意味が考えられます。
愛情表現
飼い主さんや仲のいい猫に対して、好きだという気持ちを伝えるために頭突きをします。保護猫が頭突きをしてくるようになったら、飼い主さんに心を開いた証拠です。しっぽがぴんと立っていたり、喉をゴロゴロ鳴らしていたりすると、甘えたいというサインです。
要求
鳴きながらしつこく頭突きをしてくる場合は、何かして欲しいことがある時です。ご飯や遊び、トイレの掃除など、飼い主さんに対する要求があります。猫は要求が通るまであきらめず、何度も頭突きをしてくるでしょう。
挨拶
飼い主さんへの朝の軽い頭突きは「おはよう」という挨拶です。外で猫同士が、軽く頭をくっつけているのは「元気?」という挨拶です。頭を付けて挨拶するのは親しい証拠で、仲の悪い猫同士では見られません。
マーキング
猫の耳の下や頬周辺には、ニオイのあるフェロモンの分泌腺があります。猫は縄張り意識が強いため、頭突きでニオイを付けているのです。頭突きをしてそのまま顔を擦り付けてくるときは、ニオイ付けだと考えていいでしょう。
飼い主さんが外出から帰ったときやお風呂上りに、やたらと頭突きをしてくる場合は、甘えや要求よりもニオイを付けたがっているのかもしれません。自分のニオイを付けて安心する意味もありますし、「私のもの」と主張の意味もあります。もちろん、愛情のある相手にしかしない行為です。
頭突きされたらどうすればいい?
猫の頭突きは、猫の愛情表現です。お返しにやさしく撫でてあげると喜ぶでしょう。あごの下など、猫が気持ちよい場所を撫でると猫もうっとりします。このとき、声をかけたり、名前を呼んだりすると絆も深まりますよ
頭突きされたら、やさしく撫でてあげましょう。ただし、咬まれないように注意が必要です。猫は、撫でられているうちに興奮して噛んでくることがあります。
かわいいからといって、騒いだり、手をひらひらさせたりすると、ますます興奮するため注意が必要です。狩猟本能が刺激され、咬む癖がつくかもしれません。ひとり遊びができるおもちゃなどで、ストレス解消をしてあげましょう。
また、あまりにしつこく撫でるのは要注意です。撫でていて、いきなりガブリと咬む行為には、「いいかげんにしろしつこいぞ」という意思表示が考えられます。撫でている最中に、猫がしっぽをパタンパタンと振り出したら「もういらない」というサインです。咬まれる前に、撫でるのをやめましょう。
◆ 咬まれたらどうする? ◆
咬まれても反応せずに、離れるのが正解です。
叱る、怒鳴るなどは猫との信頼関係が崩れる原因になるのでやめましょう。大騒ぎするのも禁物です。
猫の頭突きは、敬意の気持ちや仲間意識の表れ
猫の頭突きは、敬意の気持ちや仲間意識の表れでもあります。立場が弱い猫から、強い猫への敬意の頭突きもあります。
例えば、めす猫からおす猫、子猫から母猫、新しく来た猫から先住猫などです。先に住んでいた犬など、猫以外の動物に対しても頭突きをすることがあります。
敬意の頭突きは「あなたに従います」という気持ちが込められていて、猫の社会性を表すものです。猫は、自分の立場を認めて、上下関係を築くことで、平和的に暮らすことができます。
また、仲間意識の頭突きもあります。猫は、自分の仲間にはニオイを付けて、仲間であることを示します。飼い主さんやほかの動物に頭突きをするときは、自分の仲間だと認めているのです。
仲間意識の頭突きは、猫の信頼感を表すものです。猫は、自分の仲間には安心して、甘えたり遊んだりすることができます。
まとめ
猫の頭突きには、さまざまな意味があります。愛情表現や要求、挨拶、マーキング、敬意、仲間意識など、猫の気持ちを読み解くヒントになります。
頭突きされたら、やさしく撫でてあげましょう。ただし、咬まれないように注意が必要です。猫の頭突きは、猫とのコミュニケーションの大切な手段です。猫の頭突きを楽しみましょう。

