天ぷらの二度揚げとは、一度揚げた天ぷらを再び高温の油で揚げることで、外はカリッと中はふんわりとした食感に仕上げる方法です。
この方法は、天ぷらの見た目と味を向上させるだけでなく、冷めても美味しいという特徴があります。天ぷらの二度揚げのメリットと効果、そして適切な温度とコツを解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね
天ぷらの二度揚げで得られる
3つのメリットと効果
天ぷらの二度揚げは、一見手間がかかるように思えますが、実は驚くべきメリットと効果があります。それは主に以下の3つです
表面と中のバランスが絶妙になる
天ぷらの二度揚げによって、天ぷらの衣はパリパリになり、中の食材は柔らかくジューシーになります
これは、初回の揚げで中まで火を通し、二度目の揚げで表面をサクサクにすることで実現します。
このように、表面と中のバランスが絶妙になることで、一口食べるたびに異なる食感を楽しむことができます。外はサクッと、内はふんわり。これが、天ぷらの二度揚げの最大の魅力です
見た目と味が一段と美しくなる
天ぷらの二度揚げによって、天ぷらの見た目も一段と美しくなります。
表面がよりサクサクとして、色もきれいになります。
これは、二度目の揚げで高温の油で短時間揚げることで、衣に空気を含ませ、色づきを良くすることで実現します。同時に、中の食材も柔らかくなり、味もしっかりと染み込みます。
初回の揚げで低温の油でじっくり揚げることで、食材の水分を保ち、味わい深くすることで実現します。見た目と味、両方の面での向上が、料理の楽しみを倍増させます。
冷めても美味しい
驚くことに、冷めた天ぷらも二度揚げで蘇ります
冷めてしんなりした天ぷらを、水で軽く洗い、余分な水分を取り除いた後に高温の油で1〜2分揚げることで、衣が再びカリッとし、美味しさが復活します。
これは、水分を加えることで衣の空気を復活させ、高温の油で揚げることで水分を蒸発させることで実現します。
また、オーブントースターを利用する方法もあります。
天ぷらに霧吹きで水をかけ、オーブントースターで2分焼くことで手軽に美味しさを取り戻すことができますよー
天ぷらを揚げる適切な温度とコツ
天ぷらの二度揚げを成功させるためには、油の温度と揚げる量に注意することが重要です。
油の温度は、初回の揚げと二度目の揚げで異なります。
また、揚げる量は油の温度が下がらない程度にすることがポイントです。以下に、天ぷらを揚げる適切な温度とコツを説明します。
初回の揚げ温度は160℃の低温がベスト
初回の揚げにおいては、低温の160℃が最適です。
この温度でじっくりと揚げることで、天ぷらの衣が焦げずに仕上がり、食材の中までしっかりと火が通ります。
特に厚みのある食材、例えばじゃがいもなどは、この低温での揚げがポイントです。外は軽やかに、中はしっとりとした食感を得ることができます。
初回の揚げの時間は、食材の大きさや種類によって異なりますが、一般的には3〜5分程度です。衣が白っぽくなり、油の泡が小さくなるのが目安です。
二度目の揚げ温度は180℃
二度目の揚げに移る際は、約180℃の高温で揚げます。
この高温で短時間揚げることで、表面をサクッとさせ、美しい色合いを生み出します。
外側のサクサク感と内側の柔らかさが共存することで、天ぷらが一層の美味しさを魅せます。
二度目の揚げの時間は、衣の色がきつね色になるまでで、一般的には30秒〜1分程度です。油の泡が大きくなり、音が鳴るのが目安です。
油の温度管理がポイント
油の温度管理もまた重要です。一度に多くの食材を入れると油の温度が下がり、揚げ物の美味しさに影響します。
揚げ物の量は
「鍋の油の表面積の半分以下」が適切です。
適切な油の温度と適量の食材で、一口ごとに楽しむ美味しさが広がります。油の温度は、温度計を使うと便利ですが、ない場合は、油にパン粉や小麦粉を入れてみると良いです。
パン粉や小麦粉がすぐに沈む場合は、温度が低すぎるので火を強めましょう。逆にパン粉や小麦粉がすぐに黒くなる場合は、温度が高すぎるので火を弱めましょう。
天ぷらの二度揚げのやり方とコツ
天ぷらの二度揚げとは、一度目に油を通して中まで火が通るように揚げた後、二度目に油を通して外側をカリッとさせる方法です。
この方法は、厚みのある食材や水分の多い食材を揚げる時に使います。薄いものや乾いたものを揚げる時には、一度で十分火が通るので二度揚げは揚げ過ぎになってしまう可能性があるのでやめた方が良いかと思います。
天ぷらの二度揚げのやり方は以下の通りです。
- 食材に下味をつけたり、衣をつけたりします。衣は小麦粉や片栗粉などを使います。
- 低温の油で一度目の揚げをします。油の温度は160℃が目安です。この温度でじっくりと揚げることで、天ぷらの衣が焦げずに仕上がり、食材の中までしっかりと火が通ります。初回の揚げの時間は、食材の大きさや種類によって異なりますが、一般的には3〜5分程度です。衣が白っぽくなり、油の泡が小さくなるのが目安です。
- 一度目の揚げを上げて、5〜6分ほど放置します。この間に、余余熱で食材の中まで火が通ります。また、油が落ちて、衣がサクサクになります。
- 高温の油で二度目の揚げをします。油の温度は180℃が目安です。この高温で短時間揚げることで、表面をサクッとさせ、美しい色合いを生み出します。二度目の揚げの時間は、衣の色がきつね色になるまでで、一般的には30秒〜1分程度です。油の泡が大きくなり、音が鳴るのが目安です。
以上が天ぷらの二度揚げのやり方です。油の温度や量に注意しながら、美味しい天ぷらを作ってみてくださいね。
まとめ
天ぷらの二度揚げは、一見手間がかかるように思えますが、実は驚くべきメリットと効果があります。それは、以下のようにまとめることができます。
・外はカリッと中はふんわりとした食感に仕上がる
・天ぷらの見た目と味が一段と美しくなる
・冷めた天ぷらも美味しく食べられる
天ぷらの二度揚げを成功させるためには、油の温度と揚げる量に注意することが重要です。油の温度は、初回の揚げと二度目の揚げで異なります。初回の揚げは低温160℃で、二度目の揚げは高温180℃で行います。
揚げる量は、油の温度が下がらない程度にすることがポイントです。
これらのポイントを守りながら、天ぷらの二度揚げを楽しんでみてくださいね