息をのんだのは、その子があまりにも綺麗な顔立ちをしていたからだ。

切れ長の目に、サラサラの髪。 身長も高く、見るからに、本に出てきたような子だった。

カッコカワイイとか、イケメンとかいうけど、そんな感じではなく、美少年、と言った感じだった。

「遅れてすいません。以後、気をつけます。」

凛とした、綺麗な声だった。 皆、あの美少年にうっとりしている。

「先生、僕の席は…?」

「ああ、あの子の隣だよ。」

と言って、私の方を指さした。

ええっ!?あの子が私の隣に!?緊張しちゃってなに話せばいいかわかんないし…てか、何か話さないといけないの?

いろいろ考えているうちに、美少年が隣に座り、私を見るなり、とろけるような笑顔で、

「こんにちは。僕、リョウタっていうんだ。君は?」

と話しかけてきた。私は、緊張しながら、

「あ、あの…リンです。」

「いい名前だね、リンちゃん。」

ドキッ

そんな笑顔で見つめられたら、誰だってドキドキしちゃうと思う。

ドキドキしながら、授業を受けてると、あっという間に放課後になった。

一日で、すごく仲良くなれたと思った。 リョウタくんは、本当に優しくて、話していると、ずっと私の目を見てくれて、笑顔で受け答えしてくれた。

「じゃあ、バイバイ!リョウタ君!」

「うん、また明日。」

歩いていると、私はある事に気がついた。

「あっ、忘れ物しちゃった!も~」

急いで戻ると、ラッキーな事に、リョウタ君が、まだ学校に残っていた。

「リョウタクく…え?」

リョウタ君は、タバコを吸っていた。そして、不良たちと歩いていた。

顔も、とろけるような笑顔ではなく、不良のように、ガラの悪い顔をしていた。

ど、どういう事~!?


つづく