…何でだろう、このところ、ずっと落ち込んでる。

「リンちゃん!おはよう!」

「ユキナちゃん…おはよう…」

「どうしたの?元気ないみたいだけど、大丈夫? 目も赤いよ?」

「えー?そんな事ないよ~ そういえば、さっきから目がゴロゴロしてるーゴミでも入ったのかなー?」

そう言うのが精一杯だった。

「そうそう、私、伝えたい事があって~」

「えー?なになに?」

「私、リョウタ君の事、好きなの~」

ほおを赤くそめながらいう。

「え?」

「ほら、リョウタ君って、カッコいいし、優しいでしょ?転校してきた日も、一番に仲良くなったのリョウタ君なんだー ってリンちゃん!?どこ行くの!?」

気付いたら、全速力で走っていた。もうこれ以上、ユキナちゃんの話を聞くなんて、耐えられなかった。

ドン!

「なに走ってんだよ、リン。」

聞き覚えのある声。私のダイスキな声。顔をあげると、リョウタがいた。

「リョウタ…うっ…うわあああ!!」

「どうしたんだよ!?リン!」

リョウタの顔を見たら、涙が溢れ出した。こらえていたものが、爆発した。

止まって欲しいと思う程、涙は止まらなくて、気付いたら、リョウタにしがみついていた。

やがて落ち着くと、リョウタに、辛かった事、苦しかった事などを全部話した。
もちろん、リョウタが好きとは言わなかった。

リョウタは、何も言わないで、頭を撫でてくれた。小さい子見たいで、恥ずかしかったけど、嬉しかった。

神様ってイジワルだ。悲しいこと続きで、立ち止まってしまうと、嬉しい事がある。これも、試練なの?

リョウタだってそう、諦めようと思うと、ドキドキしてしまうことがあって。
だから、また好きになってっちゃうんだ。

けれど、これが試練なんだよね。だったら、負けない。リョウタを、取られてしまうくらいなら、
これくらい軽い。そんな風に、強気で行きたい。
壁があっても、恐れない。

そうして、私は、一歩一歩リョウタに近づいていくからー。



つづく