デートで行った先は、遊園地だった。

幸い平日だったので、そんなに人はいなかった。

「なあなあ、何から乗る⁉」

タケルは早速はしゃいでいて、
何に乗るか聞いてきた。

「んーじゃあ、絶叫系!」

「いよっしゃあ!行くぜ~!」

私も最初は楽しみだったけど…

タケルがいったところは、ジェットコースターだった。

これで、コースをちゃんと見てれば、
断れたのに…

ベルトをつけ終わってしばらくすると、アナウンスが流れた。

『それでは出発します。
いってらっしゃーい!』

ジリリリ…!

ガタンガタン…

私は、ふと上を見た。
け、けっこう高い…!

「ねぇタケル…」 「ん?」

「た、高いね…ここ…」

「あーそっか!怖いのか!
いいよ!いつでも抱きついてw」

「ご遠慮しますw」

ヒュッ!

つぎの瞬間、一気に落ちる感覚が走った。

「ほんぎゃああああ!!」

なんつー叫び方だろう。
可愛い子だったら、ここで『キャアッ』
とか可愛らしい声でいうんだろうな(泣)
ふと隣をみると、タケルは爆笑していた。

こんな怖いのに、爆笑できる余裕があるのか…

「なんつー声出してんだお前は…アハハハ!!!」

いつもならムカついて殴るところだが、怖すぎて声が出なかった。

「あぎゃあああ! うぎゃあああ!
ぎょおあああ!!」

私が叫ぶたびに、タケルの笑い声は
ヒートアップして行った。

終わった時、タケル曰く放心状態だったらしい。

そして、やっと普通の状態に戻った頃、まだタケルが笑っていたので、
足を蹴ってやったw

「あだあ!」 「いつまでも笑ってるからだよ!」

あーだこーだしてるうちに日が暮れた。

「早っ!」「しょーがないよ。家でたの2時だったしw」

「じゃあ、最後に観覧車のるか?」

「うん!行きたい!」

カシャン…

ドアが閉まり、二人きりの世界になると、緊張してしまう。

「…ユウナ…今日、楽しかったな!」

「うん!」

「でも、一番嬉しいのは今だよ。」

「何で?」

「んーこうして、二人きりになれたから!」

ギュッ…

「俺も今が最高!」

そうつぶやくと、私のほおに触れ、
顔を近づけてきた。

キスだと思い、目を閉じた。
けれど、いつまで経ってもキスはされなかった。

ビシッ!

「痛っ!」 「期待してた?」
いたずらっぽい笑みを浮かべていたタケルのほおをつねった。

「あだだだ!」 「バーカ///」
景色を堪能し、観覧車が着くのを待った。

やがてドアが開いた。

家の前に着くと、タケルが深くキスをした。

「///んん?」

「また明日な!」

そういうと、タケルは去って行った。

見飽きたはずのタケルの背中が、
愛おしく見えたー。


つづく