私は、ただ呆然と、麻生君を見ていた。

すると突然、何者かに腕を強く掴まれた。

「い、痛いっ!!誰!?」

その質問には答えず、どんどん、ひと気のいない場所へと私を連れていく。

やだ…怖い…!!

そして、初めてその人は、私の方を向いた。

「え…!!タケル…?」

ダン!!

タケルは、突然私の胸ぐらをつかんだかと思うと、そのまま壁へと押し当てた。

「うっ!!」

「何でこんな事するの!?やめてタケル!!」

「何でスバルと話してんだよ…なんで抱きしめあってんだよ!!」

「!!!」

見られてたの!?

グイッ

すると、私の両腕を強く掴み、無言で歩き出した。

「痛いってば!!ねぇ!!」

すると、着いた先は、タケルの家だった。

ずんずんと進んでゆき、タケルの部屋へと着いた。

ドアに鍵をかけると、自分の机で何かをあさってる。

やがて、それを隠すと、私の方を向いた。

「タケル…?何それ…?」

怖くて怖くて、声が震えた。

シュッ

「うあああ!!」

「キレイだなぁ…ユウナの血は…」

タケルは、カッターを手に持っていた。
その刃先には、私の血がべっとりとついていた。

お願い!誰か助けてぇ!!


つづく