わいおでーす。籠城ライフ、楽しんでいる?
昔おばあちゃんがいた頃、お正月のおせち料理と共に絶対におばあちゃんお手製の鯖のばら寿司が並んだ。
ちっちゃい頃はこれがあんまり好きじゃなくてね、、ってかそもそもおせちのノリが嫌いでね(^◇^;)
かまぼこと数の子と牛肉でゴボウ巻いたやつがなくなったらさっさと食卓を後にしてた。
高校卒業くらいの頃かな。
相変わらずおせちの横に並ぶばら寿司を文句を言いながらも朝ごはんに、昼ごはんに、そして夜ご飯に食べてる自分に気づいた。
20代後半には「あのばら寿司どうやって作んの?」っておかんに聞いてた。
味は昔から変わらない。ずっと一緒。その間俺が声が低くなったり恋したりケンカしたりギター弾き始めたりして変わっていった。
酸っぱさを受け入れ、薄味のことを優しい味と呼べる人間力のようなものがついた。
このばら寿司はその間も、いつも変わらず優しい味してた。
「あんたも作ってみるか?」とおばあちゃんに言われたことがある。工程を途中まで聞いただけで逃げ出した。
小学生には錬金術の呪文だ。
代々受け継がれてきたレシピなんだってさ。
そんな大げさに難しい料理でもないのだけど、うちにもそんなんがあるってええやろ?(^ ^)
籠城生活が2ヶ月目に突入した頃、おかんから3度目の救援物資が届いた。
今回はインスタント食品少なめ、代わりに食材と手書きのレシピ。
そうか、ついに俺もこのお寿司に挑戦する日が来たか。
面倒臭いというイメージが強すぎて、きっとこの自粛期間じゃなきゃやってなかったと思う。
書いてある通りにやってみた。目分量命の俺がちゃんと計量カップとスプーン出してきて。
あの日錬金術の呪文に聞こえたレシピは本当にシンプルなものだった。鯖缶使ったのもあるけど。
スパイスカレーの半分も時間かからん。
完成し口に運ぶと、なるほどぉ。
って思った。いろーんな正月を思い出す。
ってか高野豆腐ってこんなイケメンやっけ(^_^;)
寿司全体は薄味にまとめ、たまに混じってる高野豆腐によく味がシュンでるからインパクトになるっ!
お前が活躍してるとこ初めて見たよ。
もちろん本家には敵わないのだろうけど、記憶にアクセスするには十分の出来♪
これならまた作れる!
うん。またちょくちょく
おばあちゃんの味に会いにいこー。