わいおです!


寒いっすねー。石油ストーブの液晶に「給油」って出る瞬間を恐れながら日記を書いてます。


最近ギターを弾いてて高校の時ギター教室の先生が言ってた事の意味とかやっと分かるようになってきたこの頃。

あの先生うまかったんだなあ。って今更思う。


何度か書きましたけどギター教室に行って最初に言われた言葉が

「君ギターに向いてない指してるね!」

でした。(先生めっちゃ天然の人やった)


向いてても向いてなくても良いからさっさと俺をバックトゥザフューチャーのマイケル J フォックスみたいにしろ。と思ったのをよく覚えています。


んでそんな生意気なことを思ってたくせに第二回の授業では左手の薬指をギプスでガチガチに固定した状態の僕が現れたもんだから天然の先生も流石に目をまん丸にしてたものです。


でもそこからやむなく始めた音楽理論の授業が今になって非常に生きてるんですね。


指が折れてなかったら絶対にやってなかったと思う。

でもギターが弾きたいのに弾けない、弾けないならせめてちょっとでも音楽に関係のあることをやっていたい。

そういう状況が僕を理論の勉強に向かさせてくれたのでした。


指が折れるくらいのパスをくれたバスケ部の先輩に感謝ですね。名前忘れたけど。顔は出てきてるけど。



でそのギター教室の先生は先生でよく僕のことを間違えて「西村君」と呼んでいましたが、西村は先生ご本人の姓です。


やばい本当にこの人は天然の中でもレベル4(4段階中)だ・・・と思いましたがそれも今思えば僕のツッコミ待ちだったのかもしれませんね。

それも大人になって気づいたこと(笑)


一度その先生のライブを見に行ったことがありました。先生のバンドはトリオ編成のジャズバンド。


高校生の僕はジャズもよくわからんしインストだし(歌なし)酒も飲めんし酒臭いおっさんばっかりやし。

最初は楽しかったけど、途中から全部同じに聞こえてしまって

もう一刻も早く帰ってファイナルファンタジーのレベル上げをしたかったのでした。


最後の曲前で先生のMCが入りました。


「えー次の曲で最後です。

先日飼ってた猫が亡くなりましてね。のんきな奴でして、僕が餌をやっても見向きもしない。

なのにまるまる太っててどこでつまみ食いしてんだっていつも思うんですよ。


まあそんな最後までなついてくれなかったデブ猫ですけどいなくなると淋しいもんで

柄にもなくそいつに向けて曲を書きましたよ。」


そう言って始めた曲は呑気な音階でゆーったりと始まって、見たことないけどその猫ちゃんの無愛想な顔がありありと思い浮かぶのでした。

先生ももともと優しい顔立ちの方ですが、また授業の時とは違う温かい表情で演奏してて

ああ、なついてはないけどその猫のことが大好きだったんだなあとひと目で伝わる、そんな表情でした。


終始のんびりした曲はスピードを早めることなく進んで行き、最後にふと温かい旋律が入って、その後またのーんびりとした音階に戻り、ゆっくりスピードを緩めるようにその曲は終わりました。


その時の僕は感動してたのか、はたまたやっと終わったーなんて思ってたのかよく覚えてないのですが

帰ってファイナルファンタジーのレベル上げをしてる最中もそののんびりしたフレーズが頭から離れなかったのを覚えてます。


ファイナルファンタジーじゃなくてギターのレベルを上げろよって思った方、正論ですね。

正論過ぎてつまんないですよ。セイロンティーでも飲んでてください。


とにかく

音楽が持つ力の凄さを感じた瞬間ですね。特に先生のバンドは歌詞とかないので、まさに純粋に音楽が持つ力だったのだと思います。

ギターを弾いててふと思い出した懐かしい話でした。