橋下徹が破壊する日本 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

『書評:藤井聡著・大阪都構想が日本を破壊する』

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『5月17日へ向けた預言の書』

驚くべき著作です。大阪都構想と勘違いされている、大阪市5分割解体構想の是非を問う、5月17日の住民投票に向けた貴重な基礎資料です。先ずは、投票権を持つ総ての大阪市民の皆さんが読むべきでしょう。そして本書は将来の大阪破滅を目の前に呆然とする総ての人々に向けた「預言の書」なのです。

『無駄削減2000億円が1億円の衝撃!』

藤井氏は、橋下大阪市長のイメージ戦略によって虚飾された大阪都構想の不都合な真実を、これでもか!これでもか!と次々に暴いて行きます。正に推理小説を読むかの如くのスリルを読者は味合う事になります。都構想実現で謳われていた2000億円の無駄削減効果は、何と1億円に減っているそうです。

『都構想とは大阪市に対する死刑宣告』

大阪都構想を支持している大阪市民の多くは、漠然と東京23区があるから東京が繁栄していると勘違いされているのでは無いでしょうか?藤井氏は特別区のシステムを暴露しているのですが、ぶっちゃけ半人前の自治体なのです。日本政府の税負担を軽減する装置なのです。大阪市民は自ら死刑執行書にサインします?

『特別区の不都合な真実』

東京が繁栄しているのは、日本の首都である事の集中的なインフラ投資が功を呈しているからです。そして実は、特別区とは集まり過ぎた東京への富の集中を国家が税として回収するシステムなのです。恐ろしいのは、特別区になる法律はあるのに、特別区から抜け出す法律はありません。特別区は地獄への片道切符です。

『大阪市からカネをムシリ取る宣言!』

藤井氏は、橋下氏が大阪知事になってから財政が急激に悪化した事実を公的なデータから紹介しています。今や大阪府は半分破産した自治体なのです。それに対し大阪市の財政は徐々に改善しています。大阪知事の橋下氏が大阪市長になった理由は明白です。大阪市からカネをムシリとるのが本当の目的なのです。

『ヘアースタイル焼きソバの法則』

藤井氏は本著で言い得て妙の例え話をしています。あるところに髪の毛がモジャモジャなのにモテモテの人がいたとします。ところが、それを見て自分も変な髪型にすれば、モテると勘違いした人がいたらどうなりますか?当然、益々モテなくなります。これが東京都を真似した大阪都=大阪市解体構想の真実なのです。

『大阪都は大いなる勘違いである』

つまり東京23区とは、有り余る東京の富を国家に還元する為のマイナスの行政システムなのです。ところが大阪都構想は、このマイナス点をプラスに勘違いした自治体の自殺行為に過ぎません。しかも実際は2200億円ものお金を大阪府に献上するしたたかな計算が裏でなされている橋下さんの陰謀なのです。

『二重行政解消?で三重行政誕生!』

藤井氏は2200億円の財政流失を「ワン大阪」を繰り返す橋下氏の言説から見破り論破しています。一つの大阪なのだから大阪市のお金を大阪府が使うのは当然と云う訳です。更に恐ろしいのは特別区の誕生で大いなる無駄が発生し二重行政に代わり、何と三重行政なると予言しています。正に「もはやこれまで」です。


『大大阪構想という希望溢れる代替案も提示』

藤井氏は、ただ単に大阪都構想を批判するだけではなく対案も提示しています。東京が交通ネットワークによる集積が繁栄の源泉であることから、中央リニアや整備新幹線網の整備による西日本の中心としての大阪復活を提唱しています。大阪が蘇ればデフレに悩む日本も大復活します。これぞ本物の国土強靭化です。

『これは天下分け目の闘いである』

大阪市解体構想の住民投票は、大阪の死を意味しますが、日本にとっても大きな損失です。政推が推進する新自由主義的なネオリベ構造改革路線を住民投票で
NOを突き付ける意味は大きいのです。5月17日の住民投票は正に天下分け目の大坂の陣である事を、大阪市民の皆さんには切に自覚して頂きたいです。


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