先週から今週にかけて台湾に旅行に行っていた娘がお土産に買って来たウーロン茶を飲みました。木犀(モクセイ)とのブレンドらしく、普通のペットボトルの烏龍茶より味が濃かったです。
台湾は昔から烏龍茶の本場で、戦前の昭和11(1936)年に探偵小説作家の夢野久作が書いた異端文学「人間腸詰(ソーセージ)」の中で、明治37(1904)年にアメリカ、セントルイスの万国博覧会に当時日本の植民地であった台湾館の建設に行った江戸っ子大工の治吉が、完成したその台湾館の前で烏龍茶の呼び込みをするシーンが描かれている。
その時の口上が「じゃぱん、ふぉるもおさ、ううろんち、わんかぷ、てんせんす、かみんかみん」というもので、彼は毛唐の呪文だと思っていたが、通訳の工学士に「日本専売局台湾烏龍茶一杯十銭 イラハイイラハイ」という意味だと聞かされる場面を思い出した。

