僕たちの好きな 怪人二十面相 | われは河の子

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 別冊宝島 僕たちの好きな怪人二十面相

宝島社 2009年


 はい、僕が二十面相大好き男です🤣


 江戸川乱歩の創作した少年探偵シリーズを、ヒーローである名探偵明智小五郎と、その少年助手である小林芳雄ではなく、ダークヒーローとしての宿敵怪人二十面相サイドから俯瞰するムック本。


 そもそも明智小五郎は、乱歩が1924(大正14)年に発表した探偵小説「D坂の殺人事件」で登場以来、幾多の探偵小説、通俗小説で主役を務めたし、その助手である小林芳雄も1930(昭和5)年の一般向け探偵小説である「吸血鬼」からすでに登場しているが、二十面相の方は1936(昭和11)年発表の「怪人二十面相」をはじめとする少年探偵シリーズにしか登場しないが、彼は昭和37年発表の「怪人ニコラ」まで、長きにわたって活躍する。

 そのモデルはアメリカのミステリー作家トーマス・ハンシューが創造した「四十面相のクリーク」に想を得たと思われるが、個人的にはフランスのガストン・ルルーが書いた「オペラ座の怪人」のファントムことエリックも影響を与えていると思われるし、もちろんフランスの怪盗ルパンも下敷きにしていることは間違いがない。

 変装の名人で、男にも女にもまた老人にも化けることができ、誰もその名前も実際の顔を知らず、名画、骨董などの財宝ばかりを狙い、血を見るのが嫌いな盗賊という設定で、のちに「サーカスの怪人」では遠藤平吉という本名が明かされるが、シリーズが進むにつれ、それは変装というより仮装大賞レベルの変態性を纏って来る。

 本書では多彩なイラストで、その奇怪な変装の数々や、もはや趣味としか思われない怪しげな変装


 これまた奇怪な逃走手段



 そして意外と知られていない仲間たち


 などについても詳細な考証をしている。


 また、狙われたお宝一覧や、出没地マップ、アジト一覧などマニアには応えられない内容がぎっしり詰まった1冊となっている。

 私のようにポプラ社の少年版、乱歩全集、文庫全集などで、その少年シリーズの実物をコレクションしている者は少ないかもしれないが🤣

 これ一冊あれば、懐かしい乱歩と二十面相の世界に回帰することができる貴重なアイテムである。


 ちなみに私が一番やってみたいコスプレは、「怪奇四十面相」の中でニセ警官に化けた四十面相が(四十面相とは二十では自分の顔に足りないと本人が自称を変更したもの🤣)さらに郵便ポストに変装した物です。