先ほど陰陽道の記事を書いていて、ふと、陰陽道を駆使して帝都破壊を企てる魔人加藤保憲と、土御門家や文人の幸田露伴、物理学者の寺田寅彦らとの闘いを描いた荒俣宏の小説を原作とした1988年の映画「帝都物語」を思い出しました。
この映画のクライマックスに登場するのが、人造人間學天則です。
写真はお借りしました
この學天則は実在した東洋初のロボットで、1928(昭和3)年の、昭和天皇の即位を祝う大礼記念京都博覧会に大阪毎日新聞社が出品し、製作者は同社の論説顧問だった元北海道帝国大学教授の西村真琴博士でした。(しかし、西村博士の専攻は機械工学ではなく生物学で、阿寒湖のマリモの研究をしていました🤣)
これが実際の學天則で、写真の左側の人物が西村博士です。
學天則とは「天則ニ学ブ(自然の法則に学ぶ)という意が込められています。
なお映画中で、西村博士を演じたのは、博士の次男である2代目水戸黄門で知られる俳優の西村晃氏でした(1枚目の写真)