晴明桔梗判 | われは河の子

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羽生結弦の演技でも有名になった平安時代の陰陽師安倍晴明を祀る京都の晴明神社には、若い頃(学生時代)から何度もお詣りいます。


 ここは荒俣宏の小説「帝都物語」や夢枕獏の小説「陰陽師」でも有名になり、参拝者が引も切らず、最近は恵方から水を出させる井戸の向きを何者かに勝手に変えられたことなどがニュースになっていましたが、少なくとも40年前は、訪れる観光客などもおらずひっそりとその神秘的な雰囲気を漂わせる静かな社でした。


 私は自分の車にずっとこの神社のお守りである晴明桔梗判のシールを貼っておりましたし、脳卒中をやってからお見舞いに、何人もの方からこのお守りをいただきました。


この五稜星の晴明桔梗判は一筆書きができて、始まりと終わりがないことから魔の侵入を許さない強力な呪符として洋の東西を問わず用いられていましたし、上記の帝都物語の中ではドーマンセーマンとして魔神加藤保憲が使う呪符として紹介されていました。


 写真はお借りしました。


 しかし、これは伊勢・志摩地方の海女が魔除けと、一筆書きから必ず戻って来れるという信仰を現し、セーマンと呼ばれ、ドーマンは横四本縦

三本の九字紋のこととされていました。


セーマン(左)とドーマン(右)

  セーマンは安倍晴明の晴明から、ドーマンは同時代に安倍晴明と呪術合戦をしたとも伝えられる陰陽師、蘆屋道満の名前から取られたといいます。