松茸‼️
写真はお借りしました。
実は北海道には赤松が自生しないので、トドマツの根元からしか獲れません。(幕末から明治期にかけて植樹された函館周辺のみで見ることができます。五稜郭公園内の赤松と、国道5号線沿いの七飯町の赤松街道は見事です。)
五稜郭公園、旧箱館奉行所周りの赤松林。
しかも天然林の中にしか生えないので、養殖が難しく、北海道で松茸は採れないと思っている人は多いです。
ただでさえ希少価値が高い上に存在自体が少ないので、私は子供の頃は松茸というものは永谷園のお吸い物でしか存在を知りませんでした。
高校を卒業して京都に行くと、あそこは京料理の地元ですし、京都府北部の丹波地方は国産松茸の本場です。
毎年この時期になると、新京極や錦市場に、敷かれた松の葉の上に鎮座した堂々とした松茸が並ぶ八百屋の店先から、その芳香が漂い、これが松茸か!と感激したものです。
とはいうものの、貧乏学生にとって松茸なんて高嶺の花です。長らく私にとっての京料理とは「餃子の王将」とラーメンの「天下一品」でした。
ごくたまにコンパや仲間との飲み会で、居酒屋で土瓶蒸しを楽しむのが精一杯の贅沢でした。
そんな私が松茸を満喫したのは、やはり全国出張の医療機時代でした。
その月は、またしても関西方面の営業で、三重県名張市で仕事をした時です。
前日は市内のビジネスホテルに宿を取り、チェックイン後に江戸川乱歩生誕の地の碑などを見に行きました。医院の裏庭みたいなところに建っていたような気がします。
そして翌日、仕事を終えて、近くにある名勝赤四十八滝近くの観光ホテルに泊まりました。
この地は学生時代にサークルの仲間と遊びに来た思い出のところです。(当時は民宿にしか泊まれませんでしたが)
その時の小旅行の写真。 奈良県宇陀市の女人高野、室尾寺にて。
こんな民宿に泊まりました。やましいことはしていないよ🤣
話が飛びました。それから数十年後、社会人になって出張で泊まったホテルは晩秋で紅葉も終わっていたのか、宿泊客は私ともう1人、やはりビジネスマンらしき男性だけでした。
その夜の夕食がなんと松茸尽くしだったのです。ホイル焼き、土瓶蒸しはもとよりメインは松茸のすき焼きでした‼️三重県は松坂牛に代表される和牛の産地でもあります。
満腹になって2階の部屋に戻り、ぐっすりと眠りましたが、朝になっても浴衣に染みついた松茸の香りが強烈に鼻腔をくすぐりました。
あんな贅沢はもう二度とできませんね😆