夏が逝く…。
海のある街で育ちましたし、父親が従兄弟と一緒によくプールに連れて行ってくれましたから、小学校3年生の時には平泳ぎで1000メートルは泳げるようになっていました。
そして小学校4年生から卒業まで担任だった先生(千代の富士の従兄弟)は体育の教師で専攻は水泳だったため、当時学校に出来たプールでしごかれましたね。
そのプールは小学校中学校共用で、高校にもプールはありましたので普通に夏は体育は水泳でした。
沖縄県渡嘉敷島にて。
その後20代半ばで交通事故に遭い酷いムチ打ち症になり、仕事もできなくなりゴロゴロして過ごしていたら90キロくらいまで太って、糖尿病にもなってしまったので、大学は卒業して学士号は持っていたので北大の研究生として復学して、毎日50メートルプールでクロールで2000メートル泳いで半年で18キロ減量しました。
さらに今年からは電動河童と呼ばれるようになりましたが、先日自宅の風呂で溺れるところでした。風呂の扉を開けたところ、バスタブの横に縦に手すりを設置していますので、装具を外しても二歩ほど歩けば浴室に入れますので、自宅での入浴は更衣の介助をしてもらえれば可能です。
ずっと夏風邪で体調を崩していたのでシャワーだけで済ませていましたが、2週間ほど前にひさびさに湯船にお湯を溜めて浸かりました。
ところが上がろうと思ったら立ち方を忘れてしまって、バスタブから立ち上がることができません。危うくニョウボに助けを求めて引っ張り上げてもらって事をなきを得ましたが、私の片麻痺仲間には自宅の風呂場で倒れた人が何人かいますので、相当焦りました。
後からよく考えてみたら、夏場のことで、ずっとシャワー浴だったので、バスタブに貯めるお湯をケチって、中で座ると膝小僧が出るほどの浅さでした。お湯の量が足りないから浮力も足りなくなり、そのくせ麻痺した脚を使って立つには水圧が邪魔をする量だったので立てなかったことがわかりました。昨日はたっぷりとお湯を満たしてから入ったら、難なく立つことができてホッとしました。
私は学生時代4年間暮らした下宿には風呂はなく銭湯通いでしたし、そもそも函館の実家から徒歩5分のところに年中無休で朝6時からやっている60℃の天然温泉掛け流しの温泉銭湯がありましたから、夏冬問わず湯船に浸からなければ気が済みませんでしたが、要介護2の障害者になってはそんなに贅沢も言っていられません。大きな風呂のあるデイに行くことで解消していましたが、体調不良でデイもずっと休んでいたのでこんな目に遭いました。『河童の川流れ』という諺はありますが『河童の風呂溺れ』ではギャグにもなりません。
ちなみに海の無い札幌の小学校から高校まで公立校で過ごした息子は学校にプールがなく、そろそろアラサーに近くなっているのに泳げないはずです。
小学校から専門学校まで私立だった娘は泳げるようですが。