知らなかった | われは河の子

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来年からやってみたいことができました。

 しかし、私は一人では外出することができません。そこで市の障害者福祉サービスの移動支援というものが受けられないかと考え、事前に問い合わせてみました。


 移動支援

 居宅で生活されている屋外での移動に著しい制限のある方に対し、社会生活上不可欠な外出及び余暇活動や社会参加のための外出支援を行います。

対象者

 屋外での活動に著しい制限のある視覚障がい、全身性障がいのある方

※ 知的障がいのある方又は精神障がいのある方及び障がいのある児童

※ 指定された359疾病に該当する難病の方も対象となります。


 通勤や通学には利用できませんが、余暇活動はOKなので、スポーツや、映画鑑賞、コンサートなどにも利用できます。

 しかし、上記のように利用できる対象者が限定されています。

 それで区の保健福祉部に問い合わせてみたのです。名前と生年月日で確認が取れると、「あ〜みんつちさんは該当しますね。そのためには区役所に来てサービス利用申請をして、その後サービス提供業者と契約する必要があります。」とのことでした。提供業者などわかりませんので今度ケアマネに相談するつもりです。


 障害者に対する福祉サービスは介護保険制度と障害者政策のダブルスタンダードで、どちらでも同じサービスを受けられる場合はどちらを使うか選ばなければなりません。しかしながら上記のように、さまざまな制限があります。障害者だからといって、同じサービスを受けれるわけではないのです。


 例えば介護保険の場合、被保険者が40歳以上で、要介護か要支援となった場合に介護サービスを受けられる決まりになっています。


誰でも40歳になれば強制的に介護保険の被保険者になり保険料が、加入している健康保険料と一緒に徴収されます。


 ですから例えば私と同じ脳出血を発症しても、年齢が40歳未満の人や、要介護・要支援の認定を受けていない人はこの制度のサービスを受けられないのです。

 脳卒中は決して高齢者だけがかかる病気ではありません。30代の働き盛りでも発症する人もいますし、先天性脳動静脈奇形による脳卒中は10代20代での発症が多いです。そんな人は同じ病名や症状でもサービスを受けられないのです。


 また障害施策における各種サービスについても、手帳の等級によって受けられるサービスに差があります。


 私は身体障害者手帳で1級という、制度上一番重い等級に指定されているので、ほとんどの福祉サービスの対象になります。ですから退院後すぐに訪問看護や訪問リハビリのお世話になり、デイケアや作業所に通うことができました。


 ところが全く同じ病名で障害を負っても、等級が低いがために制度を利用できない人の悩みや問題を考えることがありませんでしたし、そもそもそんなに差があることも知りませんでした。


 またこれは陽だまりラジオの盟友NOJIさんが最近盛んに訴えていますが、各種福祉支援には地域差もあります。これはNOJIさんが体験したエアコンの費用負担サービスについてでしたが、東京都某市でそのサービスがあることを知っていた彼は、全国一律の支援だと勘違いしていたのです。

 ラジオで喋ってしまい、翌週訂正しましたが、自治体の裕福さ加減が影響していることは間違いありません。

 土地柄もありますね。札幌市では独居障害者に対する除雪支援があります。シーズンの降雪量が5メートルを超える地域ならではの施策でしょう。


 このように障害当事者になって3年以上になる私が知らなかったことは、障害者になったばかりの方や、ましてや一般の健常者の方々は知るよしもありません。また各種制度がそれぞれの法律によってとても複雑に運営されているので、パンフレットや福祉ガイドブックを読んだだけでは理解できません。(そのために専門職のケアマネージャーがいるのです)

 こういった情報もこのブログや陽だまりラジオやいろんな媒体を使って発信して行きたいと思います。