タイムスリップ | われは河の子

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 平成最後の日だ。
 タイムリーなことに、昭和27年の函館にタイムスリップした夢を見た。
  昭和36年生まれの私は、もちろんその時代を知るすべはないが、アニメじゃなくて漫画のサザエさんの世界のようだったが、函館駅前は市電が縦横に行き交い、人と物資の流れが怒涛の如くあふれていた。
 そこでの私は、髪の毛が薄くなったかたわの中年男ではなく、アロハシャツに細身のパンツという太陽族のようなチャラいあんちゃんたった。
 (時代背景が正しいのか心配になり、起きてからすぐ調べてみたら、太陽族とは石原慎太郎の「太陽の季節」から生まれた言葉ならびに風俗で、昭和30年からのものであった。つまりその時代には正確には太陽族はまだ存在しないことになる。
  そこで私は21世紀、令和を目前にした時代からやってきたことになっていた。
 やたらと銭湯が目立つ町並みの中、風呂屋から出てきた男性に、「あと60〜70年経つと、日本は、ほとんどの家庭に内風呂があり、その結果銭湯は、バタバタと廃業の憂き目にあう」などと説明するが、男は、「家にある内風呂なんて絵に描いてもらわなきゃ想像出来ないや!」などと言われていた。
 また、別の場面では、「昭和は64年で終わり、次には今(その世界での)の皇太子殿下が天皇に即位した平成という時代が30年続き、その次に令和という時代が来る」旨を語っていた。
「そこはどんな時代なんだ?」と聞かれて、
「函館にはないが、札幌には30階を超えるビルヂングが建てられているし、東京には60階建てもある!」と説明して「へぇ〜」と驚かれる。
 実際の私のレベルがサンシャイン60から進歩していないのが泣ける。
「世界中で走っている自動車の大部分は日本車になっている」などの話題も出したが、IT革命や世界のグローバル化の説明はできなかった。
昭和27年の人間にコンピュータを説明することができるなかったのだ。
 目が覚めてから、あべのハルカスは何階建てなんだろう?とか、国際情勢をどうやって説明したらいいのだろう?などとボーッと思いながら、私の平成最後の日はスタートしたのでした。