子供の頃海外で生活すると、帰国後英語を忘れてしまったようにみえても、耳(英語の音の聞き取りや発音)は覚えているので、後に英語を勉強すると記憶がよみがえり英語の上達が速いという話はよく聞きます。我が家の息子の場合は、英語(聴覚)よりもアメリカ生活が味覚と嗅覚に残っているようです。

先日、ステイホームでマンネリ化していたおうちごはんを解消すべく、レシピを検索して、アメリカの”バッファローチキンウイング”を作りました。バッファローチキンは、アメリカではとてもポピュラーなメニューで、スパイシーなソースを絡めたフライドチキンです。作るなら本格的な味に挑戦しようと思い、英語のレシピを参考に作ったのですが、
「美味しいけど、向こうのお店で食べていた味とはちょっと違う。タバスコの味はしなかったよ。」
と、バッファローチキンが好きだった息子の一言。
なかなか鋭い!
近所のスーパーには、調味料のレッドホットソースが売っていなかったので、タバスコを代用していたのです。好きなものの味や匂いは、時間が経ってもしっかり記憶に残っているのですね。ピザやベーグルが好きだった娘も、日本のものもおいしいけれど、どちらかというとアメリカの味が好みのようです。我が家の子どもたちにとって、懐かしの味はおふくろの味だけでなく、駐在生活でよく食べていた味ということなのかもしれません。
新型コロナウイルスが収束して、再び海外旅行ができるようになったら懐かしい味を楽しむ旅行をしようと家族で話しております。


相談員W