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2019年7月15日、札幌で安倍元総理による

 参議院選挙候補者への街頭応援演説があった。

 

ソーシャルワーカーの男性 「安倍止めろ」

 

  (男性は社会的弱者の生活相談をしていた)

 

女子大学生 「増税反対」

 

二人のヤジにより、北海道警察が

  その場で複数の警官が二人を取り囲み、

     強制的に排除を行った。

 

  (反安倍のプラカードを無言で持っていた女性も

    排除された)

 

この警察の行為が不当だとして、

  二人は裁判を起こした。

 

副題 「警察が排除するもの」

 

 (2018年8月、埼玉県さいたま市でも

   男子大学生が、ヤジで

     強制排除されています)

 

 

国民必見の映画です。

 

安部元総理の絶頂期、自民党1強時代の頃の

  事件である。

 

当時の警察庁警備局長は、

    安倍元総理の秘書官だった。

 

警察組織には、

   公安警察:労働運動、左派過激派、

          右派過激派、共産党、学生運動

          オウム真理教などの宗教

          北朝鮮、ロシア、中国の敵対国、

          スパイ活動、テロリスト、機密漏洩

          政治家、思想家、宗教家など

          国家に危害?を与えるであろう

          人物、組織を調査、監視

          取り締まりを専門としている

 

          ゆえに、私服で警察活動を行う。

 

          歴史的には、戦前の

           特高(特別高等)警察が

            ルーツとなっています。

          

         公安警察官が、一般国民と

           接触することは、まずありません)   

 

   刑事警察:泥棒、暴力団など

          刑事事件を取り締まる

 

   交通警察:交通に関わる取り締まり

 

  公安警察は、警察のエリート出世コースで

    公安警察官は、「警察庁の直属」の組織で

      都道府県の地方警察は

         関与できない。
   

   (公安警察は、秘密、秘匿主義で

      刑事、交通警察とは別物で

        仲が悪いと言われています。

 

    オウム真理教事件では、公安警察と

      刑事警察の軋轢から、捜査が混乱し

        サリン事件等が防げなかたっとも

          言われています)

 

岸田総理は「国民の声を聞く」といっていますが

  権力者は、自分側の声を聞くのであって

    反対側の声を聞くことはありません。

 

では、反対側の声を、どうやって

  権力者へ直接伝えることができるか?

 

権力者が国民と直接接することができる機会は

  選挙運動期間中となります。

 

ここに、ヤジとプラカードが登場します。

 

ヤジは、確かに下品とも言えるかもしれませんが

  ヤジに負ける、ヤジから逃げる政治家は

     「小物だ」と思います。

 

安倍元総理とその側近、警察は

  天皇陛下のように

     扱っています。

 

応援演説を聴きたかったのに

  ヤジが邪魔だったというなら、

     ヤジでヤジり返したらいいと思います。

 

なぜなら、この事件の現場のように

  ほとんどの聴衆は、自民党支持者ですから

     矢じり返したら、二人は、勝てなかったでしょう。

 

つまり、警察がヤジに介入するのではなく

  国民同士がやり合うべきだったのです。

 

安倍元総理に忖度していた警察は

  失点を怖れて、ヤジった二人を許せず

   強制的に排除したのでしょう。

 

 (安倍元総理政権時代に

   高級官僚の任命権が

    内閣になったので、

      高級官僚は安倍元総理への

        忖度が過剰になりました。

 

   森友学園事件の財務省、

     最高検事総長人事介入

        などが起こりました)

 

 「ヤジから逃げる政治家は駄目です」

 

  (2017年に、安倍元総理は、選挙演説で

    「辞めろ」ヤジが多過ぎた時

     「こんなひとたちには、

      負けるわけにはいけません!」

       とヤジリ返したこともありました。

 

   この後、ヤジに気分を害されたためか、

    SNSの呼びかけで集まった反対派を

     嫌がり、ヤジリ返すことなく

     警察にヤジ対策を任せっきりに

      したのかもしれません。)   

 

ドキュメンタリーには、客観性が求めれますが

  現実的には、監督、撮影者の思想が

    どうしても反映されてきます。

 

編集によって、事実はいかようにも

  変えられるのは避けようがありません。

 

観客が、ドキュメンタリーを観て

  自分の思考との相違を

    提示された映像事実?に対して

     見極めることが大切となります。

 

この映画で、二人の意見が多くなっているのは

  被告の北海道警察側、北海道庁が

    ほとんど自らの意見を語らず

      裁判でのみで、語るためです。

 

つまり、警察側の意見を取材できない、

  警察のブラックボックスによるわけです。

 

  (文書公開は、すべて黒塗りでした)

 

取材した北海道放送には、

 客観性を担保できない状態になると

   思いました。

 

 (結果的に、二人の意見が

          多く登場します)

 

開かれた警察ではなく、

  国民に閉ざされた警察を

    この映画は描いています。

 

二人を排除した時の映像が

         いくつも出てきます。

 

言論の自由とは何か?

  言論はどこまで許されるのか?

    日本に言論の自由はあるのか?

 

警察は国民のためにあるのか?

 

  (裏金問題をみても

     警察、検察は国民のためにあるとは

       言い難い世の中になっています。

 

  警察や検察だけが、

   逮捕権、拘束権の行使をして

    国民の基本的人権を奪うことができる

     組織です。

 

  ゆえに、警察、検察は、その権力を

    国民に行使するには、

      慎重であらねばなりません。)

 

このドキュメンタリーのテーマは

 オープニングのテロップにあります。

 

反ナチ牧師だったマルティン・ニーメラーの

  有名な戦後に語られた詩です。

 

 「ナチスが共産主義者を連れさったとき、

   私は声をあげなかった。

     私は共産主義者ではなかったから。

 

  彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、

    私は声をあげなかった。

      社会民主主義者ではなかったから。

 

  彼らが労働組合員らを連れさったとき、

    私は声をあげなかった。

       労働組合員ではなかったから。

 

  彼らが私を連れさったとき、

     私のために声をあげる者は

        誰一人残っていなかった。」

 

北海道警察を相手にして、国家損害賠償を求めて

  二人の裁判闘争が始まります。

 

2020年、札幌地裁では、二人が勝利します。

 

  (この後、ヤジ、プラカード表示への

     強制排除はなくなりました)

 

2023年、札幌高裁では、1人が敗訴

   1人が勝訴?となります。

 

 (高裁での北海道警察のメンツをかけた

        裁判闘争も注目です!)

 

実は、この2つの裁判の間の2022年に

  安倍元総理の銃撃事件、

    岸田総理爆破未遂事件が起こり

      一気に、街頭演説の規制が

        強まります。

 

どうも、安倍事件の影響が

 札幌高裁判決に出た可能性が

   あるとか、ないとか・・・。

 

現在、最高裁で争われいるそうですが

  どうなることやら・・・。

 

国民必見の映画です。

 

言論の自由を守るためには

  日々、守り続ける努力が

    必要であることを教えてくれます。

 

 「口を閉ざせば、自由は消えていく」

 

こんな気持ちにさせてくれた映画でした。

 

  (安倍派や右翼の方には

     偏向映画だと非難されるはずです。

 

  でも、もし、日本に左派政権が生まれたら

     右派の方も、この映画のように

        言論封殺されるようになります。

 

  右派も左派も無く、

     言論の自由は守られるべきです)

 

橋下徹が、

  大石あきこ衆議院議員と日刊ゲンダイの

    言論と報道に対して

     名誉棄損で訴えましたが

       橋下徹は敗訴しました。

 

  (在版マスコミに対して、飴と鞭で

     言論統制をしていたことを

        大阪地裁判決で認めました)

 

言論活動には、クレーマー、ストーカーとも

  言えるようなこともあります。

 

いいのか、悪いのか、

  大切なのか、誹謗だけなのか

   その都度、判断し、

    言論の自由を守ることを

     国民に求められていることを

      教えてくれるドキュメンタリー映画です。

 

国民必見です。

 

物言わぬ国民は、奴隷にないます。

 

是非ご覧ください。

 

このドキュメンタリーは、あなたが

 

  被告側(北海道警察)

    原告側(国家損害賠償請求した二人)

      のどちらの立場なのか?

 

  つまり言論の自由には、

   強い制限があってしかるべきである

     と考えているかが分かる

        リトマス試験紙です。

 

私は、原告側でした。

 

是非、ご覧ください。

 

骨のある良いドキュメンタリーでした。

 

なお、この記事の内容については

   各自で、フェイクか、事実か確認してね!

 

 

最後に、私が北朝鮮旅行へ行った後

  公安警察官のヒアリングを

    経験しました。

 

ホテルにハイジャック赤軍派の3人が

  やってきましので・・・。

 

  (記事「北朝鮮旅行記」を読んでね!)