ランク Bの中~Bの上

 

大阪悪役の、ハチャメチャ設定の

   関西ネタのコメディ映画です。   

 

 

真面目な映画じゃ、観客の入りは悪いです。

 

となれば、馬鹿と阿呆に徹して

  ディスって笑いをとって

     楽しもう!

 

娯楽に徹しようとした映画です。

 

実は、コメディで大切なのは

  「笑いをとろう」とすると失敗します。

 

演技はあくまで、真面目に、

   真剣に演じないと、笑いはとれません。

 

この映画の出演陣は

  手を抜かず、真面目に演じているので

    最後まで、観ることができました。

 

関西が舞台ですので、関西ギャグが爆裂です。

 

東京で働いている娘が

  東京人の友人とこの映画を観ました。

 

関西育ちの娘は、爆笑したのですが

  友人は関西ネタがさっぱり分からず

    笑いがなかったそうです。

 

つまり、この映画は、埼玉、大阪、京都、滋賀

  和歌山、奈良、兵庫県民のための

     映画かもしれません。

 

例えば、北海道、沖縄県民は

  ほとんど笑えないはずです。

 

第1作目は、漫画が先行しているので

  全国区?のコメディ映画で

   成立したかもしれませんが

     今回は、あまりにもローカルネタが

       目立ち、全国展開に

         無理があるかもしれません。

 

  (「飛び出し飛田君」なら、まだしも

     スーパー「平和堂」ネタは

        あまりにもローカルネタです。

 

   なお、一緒にこの映画を観た妻は

     「平和堂」ネタで、大笑いをしました。)

 

コメディ映画は、恋愛、悲劇ものより

  制作するのは、大変難しいです。

 

そのため、大げさな演技、派手な衣装

  奇抜なメイク、奇妙奇天烈なセットなどで

     観客のド胆を抜き

        強引な笑いを求めることになります。

 

コメディ映画でもう一つ大切なことは

  社会風刺です。

 

この映画でも、社会風刺を

   効かしてはいますが

     物足りなかったです。

 

  (京都府民の「洛中・洛外」差別は

     面白かったです)

 

大阪を悪役設定にしているのですが

  現大阪市、大阪府を支配している維新に

    忖度して、遠慮をしているように

      この映画は観えました。

 

  (カジノ、万博とツッコミどころは

      満載なのに・・・嗚呼)

 

洋画のパクリ、パロディーも取り入れて

  工夫がありました。

 

この映画を観て、ホンマに

  コメディ映画は、難しいんだと

    痛感しました。

 

妻と娘は、面白かったと言っていますが

  私は、クスリとはしたけれど

    爆笑とはいきませんでした。

 

下品な笑いと、上品な笑いがありますが

  この映画は、下品な笑いが目立っているように

     思いました。

 

埼玉から、滋賀への、大胆な舞台設定の

  変更は、よく考えて

    上手くいっているとは思いました。

 

年をとったせいか、今のギャグにも

  ついていけない私ですので

     参考にはならなと思います・・・トホホ。

 

  (漫才、コントのグランプリ番組を観ても

     笑えない私ですので・・・嗚呼)     

 

お時間がある方は、ご覧ください。

 

たっぷりとお金をかけたコメディ映画です。

 

琵琶湖を、もっと美しく撮影していたらと

  残念でなりませんでした。

 

  「1作目に勝る、2作目は無い」

 

というジンクスが証明されたかもしれません。

 

  (1作目は、原作漫画を読んでいて

    映画館で観なくて

     テレビで適当に、途中から

       観ただけでしたが

         舞台設定を知っていたので

            無理な設定でも

       受け入れることができました・・・)