ランク Aの中

 

1970年代、タイ・バンコクを中心に

  アジア一帯で暗躍した、

     実在の連続殺人犯の生き様を

       ドラマ化した8話ドラマです。

 

 

スネーク(snake):普通、一般の蛇

 

サーペント(serpent):大蛇、毒蛇で

                宗教的な蛇神を意味することも  

 

このドラマの主人こそ

      「サーペント」 そのものです。

 

1話を観だしたら、どんどん主人公の殺人鬼に

   魅せられて、ラストまで一気に観てしまいます。

 

天性の詐欺師であり、人たらしです。

 

言葉巧みに信用させて、騙し、殺し、

   金品を奪うというサイコパス(反社会的人格)です。

 

計算高く、ずる賢く、人間の心理を

    見透かして操ることができる天才です。

 

自分のまわりの人間を、マインドコントロールして

  犯罪に引きずり込み、逃げられなくします。

 

この殺人鬼を見て思ったのは

  人を騙すのに一番大切なことは

     「自信」です。

 

  「絶対に(殺人)がバレない、逮捕されない」

 

暗示にかけてしまい、犯罪を犯させるのです。

 

殺人鬼を演じた俳優タハール・ラヒムの

       鬼気迫る演技が素晴らしいです。

 

ドラマなのに、

   マインドコントロールされる心理を

      体験できます。

 

  (刑務所をいかに脱獄したかは

     言っちゃあ何ですが、

         実に参考になります!)

 

犯罪が怖いのではなく、

   人の心を操る怖さを教えてくれるドラマです。

 

旅先で、親切心の裏に潜む怖さを

              教えてくれます。

 

  (親切過ぎる人は、要注意、危険かもしれません。

 

     ストーカーの要素があるかもしれません)

 

ベトナム戦争末期の不安定な混沌とした

   世界中の価値観が揺れている中で、

      若者を強盗し、貪って生きていく殺人犯です。

 

人間の罪深さ、欲深さ、恐ろしさを目の当たりできます。

 

国境を自由に越えて、犯罪を重ね

   警察の追及をかわしていくことができるのが

      知能犯たるゆえんです。

 

  (海に囲まれた島国育ちの日本人には

     出来ない犯罪です。

 

   否、オレオレ詐欺、闇バイトがあった!)

 

この時代の若者のヒッピー風俗を

   見事に再現しているのも素晴らしです。

 

主役から脇役まで、どの俳優も

            素晴らし演技をします。

 

  (私が一番気にいったのは、

           殺人鬼の母親です。

 

   殺人鬼を育ててしまった母親の

      運命を受け入れる姿を見事に

         演じ切っていました)

 

ハラハラドキドキシーンがたっぷりあり、

  「それ以上は、止めろ!」と

       叫びたくなりました。

 

連続殺人鬼に関わった人間は

  その後の人生を変えられてしまう

      怖さがありました。

 

ラストクレジットで、実在の登場人物たちの

   意外なその後の人生を教えられます。

 

このドラマは、実在の連続殺人鬼の

   事件ドラマです。

 

サイコパスとなった?殺人鬼が

  どのように育ったかは、

    サラリと描かれています。

 

混血児で、フランス社会で差別され

  家族の愛を感じられなかった?

     人間の半生を描いたドラマです。

 

  (幼少期からの人生を、もっとドラマ化

     して欲しかったです。

 

   ただ、犯罪者は、天性のものなのか?

     社会が生み出したものか?

         難しい問題が絡んできますが・・・嗚呼)

 

是非ご覧ください。

 

信じられないような犯罪者がいたのに

   驚かされます。

 

手に汗握るドラマになっています。

 

なお、海外にある大使館が

     さほど、自国民に関心がない事を

         教えてくれます。

 

  (日本の外務省、外交官は

     上級国民の巣窟だもんなあ・・・トホホ、嗚呼)

 

こんな怖いドラマを観たのは、久しぶりです。

 

世界各地?でロケをしたネットフリックスの

   経済力、パワーを感じさせられるドラマです。

 

是非、ご覧ください。

 

この連続殺人鬼のような人間は

        日本にいるのだろうか?

 

最後に、殺人鬼というより、

         殺人犯が正確です。

 

殺人はあくまで、金品強奪の手段で、

   殺人を楽しんでいませんので・・・たぶん 

 

是非、ご覧ください。

 

時代考証も楽しみなドラマです。

 

 

最後に、

 

左が当人たちで、右がドラマ俳優です。

 

 

連続殺人犯チャールズ・ソブラジは

  インド人父親とベトナム人母親の混血です。

 

フランス植民地時代のベトナム生まれで

  父親はソブラジを認知しませんでした。

 

母親がフランス人と再婚して

   フランスで生活を始めますが、

      人種差別と家族との孤独感?から

          各種の犯罪に手を染めます。

 

犯罪は、度胸と逮捕された時の

          言い訳が必須です。

 

サイコパスは、ソブラジのための言葉です。

 

 サイコパス:反社会的人格

           冷酷、無慈悲、尊大、良心の欠如

             罪悪感の希薄など

  

   (あなたのまわりにいたりして…少ないはずだけど)