ランク Bの中~Bの上

 

中国人経営コインランドリーの一家が

  税務審査を受ける中で、

    パラレル世界を行き来して

       家族の危機を乗り越える

          SFタッチの破天荒な映画です。

 

 

家族のために働き尽くめの中国人主婦が

   自分の人生を振り返り

      もっと別な人生が歩めたのではないかと

           SFの世界で問い直します。

 

妻  「統合失調症の世界を描いた映画みたい」                

 

場面展開が二転三転し、

   過去と未来、現実と空想が

       SFタッチで右往左往します。

 

カンフーアクション、ゾンビ系、化け物系

  宗教絡みに、ロールプレイゲーム

    大人の恋愛ドラマ、母と娘の断絶

       老人問題、離婚問題、スーパーマン系

          税金問題、LBGTQ

             移民社会などを

  一気に詰め込み、映画パロディを

     駆使したドタバタ映画となっています。

 

好みの別れる映画です。

 

妻  「私はどちらかというと、好きな映画よ」

 

映画の本道に位置する映画ではなく、

 私好みの作品ではありませんが

  カルト的、マニアック的な映画としては

    よくできていると思いました。

 

映像、衣装は、凝りに凝っています。

 

 (タップリ金をかけて、

    手を抜かずに、映像美を追求しています)

 

一見、支離滅裂な作品ですが

   テーマは、バラバラになりかけた家族が

      税金審査を通して

          家族の再生をするという

             映画です。

 

誰もが思う、

  「もし、彼と結婚をしなければ」

     「もし、あの時、別な選択をしていたら」

         まったく違う人生を歩んでいたはずなのに

 

      (パラレルワールド?で表現してます)

 

そして、今さら、自分の人生をどうしようもないのだから

        受け入れるしかないのだと

 

  (特に、男性より女性の方が

     就職、結婚をはじめ、

       社会的な自由度が少ないから

          母親を主人公にしたのかも・・・)

 

ハチャメチャな映画ですが

   人間愛に溢れている映画です。

 

映画の題名を、中学英語もままならなかった

 私が訳すと

    「何でも、どこでも、突然に」

            になるのかなあ・・・

 

中国人移民一家の税金、離婚、娘の親離れ巣立ちを

   一日の出来事として、

      すべてを描いているからかなあ・・・。

 

中国人家族をはじめ俳優たちは

   無茶な設定でも

      真剣に高い演技力発揮し、

         ストーリーの破綻を

             起こさせていません。

 

ストレートな映画にしても

   水準の高い映画になったともいます。

 

妻  「中年のおばさんにしか見えないのに

       ゴージャスになれるのには

          驚かされたわ。

     私も、映画のように

       ゴージャスになりたいわ!」

 

  (ゴージャスになるには、

    まず大金が要りますが、

     私にはありません・・・トホホ、嗚呼)

 

映画の表現世界の豊かさと奇抜さに

  溢れた映画でした。

 

映画通は、是非ご覧ください。

 

カルトムービーがお好きな方には

  お勧めの映画です。

 

実は、、妻と二人で映画を観終わった後

  娘に、映画の話をしました。

 

娘  「その映画気になっていたの!」

 

娘は、スマホで、映画情報を検索しました。

 

娘  「私の大好きな映画『スイスアーミーマン』の

      監督の映画だわ!

       『スイスアーミーマン』を観て

                  泣いたのよ!」

 

『スイスアーミーマン』を観ていますが

      泣けそうもなかったです。

 

父親として、

   娘を、理解をできそうも、なさそうです・・・トホホ、嗚呼。

 

アメリカの映画産業の奥深さ、

   パワーを感じさせられる映画です。