ランク Bの上~Aの下
フランス・マルセイユのイスラム移民の若者たちの
生活と恋を描いた純愛映画です。
日本に限らず、どの国でも、移民は
まともな就職はできず、教育もなされず
差別される状態に置かれます。
結果、彼らは、売春、麻薬、犯罪に
生活の糧を求めます。
特に、移民の若者には、未来はなく
刹那的な生き方をするしかありせん。
この映画でも、フランス植民地からのイスラム・アラブ
移民が多く暮らすマルセイユが舞台となっています。
「世界最古の職業=売春」
主人公の若者は、若い売春婦に恋をし
用心棒、ヒモとして生活を始めます。
用心棒が、売春婦に恋をしてはいけないのは
古今東西の掟です。
映画のように、心を許し、休める家庭、家族がない
似た者同士の若い二人が魅かれ合うのは
仕方がない事かもしれません。
映画は、イスラム移民の生活を
丹念に、ドキュメンタリー風に描いていきます。
貧しく、厳しい現実で暮らしていくからこそ
移民たちは助け合いながら生きてます。
(いくら頑張っても、フランス社会には
受け入れられない現実があります。
サッカー選手・ジタンのように
スポーツで這い上がることはありますが・・・)
小さな売春縄張りを、移民同士で争う現実も描かれます。
この映画は、
移民の過酷な現実を告発するというより
ありえない寓話を描いています。
過酷な状況に置かれても
純粋な心を失わなで欲しいという
監督の願いを描いているのかもしれません。
昔のような、単純なラブストーリーが描けない時代です。
(日本映画は、今だに古臭い純愛映画ばかり
作っていますが・・・トホホ、嗚呼。
観たことないので、本当は、知りませんが・・・)
フランス裁判制度も描かれているのが
新鮮でした。
(詳しい事は知りませんが、フランス司法界では
女性が多く働いているのでしょうか?)
昔ながらの、よくあるパターンの純愛映画です。
一度ご覧ください。
日本社会に生まれつつある
未来の移民社会を描いている映画です。
移民を受け入れて、上手くいった歴史も国も
ありません。
かと言って、移民を拒否ることは不可能な世界です。
この映画を観て、これからの移民を受け入れた日本社会を
考えることが大切です。
「ヘイトスピーチ」で拒否できる時代は
日本では終わりました。
日本社会で、移民を受け入れることを
真剣に考えなければならない時代となっています。
(自民党政権の少子化対策は
まったく機能しない無意味な政策だからなあ・・・トホホ
移民受け入れは、避けられない日本です)
まもなく、日本でも、この映画のような
移民映画が製作されることでしょう。
なお、「シェヘラザード」とは
ペルシャ王朝時代の「千夜一夜物語」を
語ったという架空、伝説の王妃の名前です。
ということは、この映画も、
現代の「千夜一夜物語」かも・・・。
