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娯楽アクション大スターのバート・レイノルズを
モデル?にした老俳優が、
人生を振り返りる
ロードムービーです。
バート・レイノルズ自身の俳優人生を
リアルとフィクション織り交ぜた
映画となっています。
監督は、レイノルズの映画を観て育った
大ファンなのでしょう・・・たぶん。
私は、レイノルズの映画をほとんど観ていません。
(日本で言えば、千葉真一に近い存在かも知れません)
名作、大作に、あまり縁がない?けれど
ハリウッドの娯楽大衆アクション路線を
突っ走った第一人者です。
(石原裕次郎の要素もあります)
濃いキャラのプレイボーイとして
名を馳せていました。
波乱万丈の、恋多き人生をおくったレイノルズが
本人の人生?からかもしれない警句の
科白が続きます。
老いることを受け入れることの
難しさ、寂しさが映画から滲み出てきます。
過去の栄光に縋ってしまう老人の
哀れさも描かれています。
老人映画の定番である
初恋の相手とのランデブーもあります。
(アメリカ映画「ハリーとトント」のダンスシーンは
映画史上最高の名シーンです。
日本なら木下恵介「野菊の如き君なりき」かなあ・・・
どちらも滂沱の涙が流れました・・・嗚呼)
オタクの映画ファンたちと
老俳優の掛け合いもこの映画の魅力です。
マッチョで鳴らしたレイノルズが
小柄な好々爺?になっているのに
驚かされました。
映画史の大スターになれなかったレイノルズへの
監督の愛に溢れた映画になっています。
(レイノルズの最後の主演映画となりました)
典型的なロードムービーの定番映画です。
肩も凝らずに、少し人生を振り返りながら
楽しめる映画です。
(少し涙ぐみます・・・嗚呼)
是非ご覧ください。
最後に、この映画を観て思ったのは
父も晩年頃に、父のセンチメンタルジャーニーへ
私と小旅行したことです。
父が一番苦労した最後の職場、
若い頃に飲み歩いた亡き同僚の墓参りなどを
父と二人で旅をしました。
死が間近に、本当に迫ってくると
自分の人生を振り返るのは
避けられないことなのかもしれません。
「あの時、別な選択をしていたら
もっと違う人生を歩んだのではないか?
否、今までの人生こそが
本当の自分の人生だったのだ」
レイノルズは、
どんな気持ちでこの映画に
出演していたのだろうか?
人生を見つめ直させられる
小品の映画です。
ご覧ください。
