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南米ウルグアイ・軍事政権に対抗する

  左翼都市ゲリラ闘争メンバーが

     1972年から12年間の刑務所での

        監獄生活を映画化しています。

 

実話を元にした映画で

  「世界で一番貧乏な大統領」ホセ・ムヒカも

     主人公の一人として、登場します。

 

 

サッカーで活躍しているウルグアイで

  この映画のような、恐ろしい時代が

    あったことを初めて知りました。

 

反政府組織を弾圧するために

  軍部を利用したために

    軍事政権が誕生したかたちです。

 

軍部による独裁政治下において

  抵抗運動を続ける厳しさが

      よく分かる映画です。

 

劣悪な刑務所暮らしの映像が

    続きます。

 

映画を見慣れていないと

  少し退屈に思うかもしれません。

 

獄中生活と、過去の映像、幻覚、

  妄想などのシーンが、美しく幻想的に、

     詩的に挿入され、

        収監者たちの苦悩を

           表現しています。

 

  (ホセ・ムヒカは、

      幻想、幻覚に悩まされます)

 

唯一、ホッとするのは、

   監視役軍曹との

      恋文エピソードです。

 

  (「芸は身を助く」とは

      よく言ったものです)

 

反軍抵抗組織をテロ集団とするために

   偽装工作をするシーンには

       底知れぬ怖さを

          感じました。

 

ミャンマー、香港、ベラルーシなどでも

   同じことが起こっています。

 

弾圧され、獄中生活を12年以上生き抜く

  強い意志は

    どこから生まれてきたのでしょうか?

 

家族の支え、家族に会う希望が

         大きかったのでしょう。

 

  (信念、思想だけでは、

       厳しいと思います)

 

多くの反政府活動家が、命を落とします。

 

 (刑務所で、仲間の生死を確認し合うシーンは

     哀しすぎます)    

 

主役から脇役まで演技力が高いので

   リアル感があり、安心して

      映画を観ることができます。

 

楽しい映画ではありません。

 

でも、エンドロールに

      救いのある映画です。

 

ウルグアイの現代史を知る良い映画です。

 

ウルグアイが、サッカーだけではないことを

   教えtくれる良い映画です。

 

是非、ご覧ください。

 

最後に、日本が、軍事政権(自衛隊政権?)に

   ならないことを願うばかりです。

 

気が付いた時には、

   手遅れにならないように

      日頃から、注意したいとおのいます。