ランク Bの上
現代インドのラブストーリーです。
ムンバイ(私の世代は、「ボンベイ」です)の上流階級、
お金持ちのアメリカ帰りの跡取り息子と、
地方出身(たぶん、カーストの低い階級)の
未亡人メイドとの恋物語です。
コロナ感染が広がっているので、
どこにも行けない妻がTUTAYAで借りてきました。
妻曰く 「インド版のベトナム映画『パパイヤの香り』だわ」
黙々と御主人に尽くす、
典型的なインド美人とはいえない未亡人女性と
婚約破棄した御曹司との
二人の恋心を
淡々とエピソードを重ねながら
高めていきます。
特に大きなアクション、事件はないのですが
じっくりと、少しずつ事実を重ねていく演出です。
退屈になりそうで、ならない、よくできている映画です。
この映画は、ラブストーリーでもありますが、
低い地位にあるインド女性、特に未亡人の
社会的問題の厳しさを大きく描いています。
一つ屋根の下で、若い男性と、妙齢のメイドが暮らせば、
何かが起こるのは当たり前です。
この映画ではっきりとよく分かるのは、
メイドに対する金持ち男性の考え方です。
主人がメイドに手を出すことは、よくあることで、
レイプにもならないということです。
逆に、メイドになるというのは、
その覚悟もあるということになるのが
インド社会のようです。
一言で言うなら、「メイドは、人間ではない」のです。
(映画の科白、態度でよく分かります)
カーストの問題もあると思います。
(インドの方が観たら、映画の中で
登場人物のカースト階級が
分かるのではと思います)
インド社会の問題点、女性問題を
ラブストーリーで、優しく、
オブラートに包んではいますが
正面から扱っている映画です。
フェミニズム、ウーマンリブの映画です。
二人が結ばれるかどうかは、映画を観て下さいね。
映画のラストで、「日本の題名」の意味が分かります。
インド映画と言えば
名作「サラーム・ボンベイ」があります!
こちらも、是非観て下さい!
なお、「あなたの名前」も「ボンベイ」も
女性監督です。
虐げられたインド女性からの
男尊女卑が強烈なインド社会への
告発、抵抗の映画でもあります。
IT,AI,経済発展著しいインドですが
まだまだ旧社会の因習が残っていることを
教えてくれる映画です。
ご覧ください。
良質の映画です。