ランク Aの下
私の好きな映画のタイプですが、
好みが分かれる映画です。
地球に戻れなくなったソ連の宇宙船パイロットと、
キューバのアマチュア無線愛好家との
交流を描いたファンタジー?映画です。
ラテン映画は、リアリズムと空想が
綯交ぜになった寓話的な映画が多いのが特徴です。
この映画もご多分に漏れず、
ありえない設定の空想世界が登場します。
(「パンズラビリンス」にもあり、
どこから発想が生まれるのか謎です)
映画は、少女の目を通して
30年前?のキューバを舞台に進んでいきます。
(キューバの町並みを見ると
行きたくなりました!)
ソ連宇宙船パイロット・セルゲイは、
ソ連時代に宇宙へ旅たち、
宇宙船内でいるうちに
ベルリンの壁が崩壊し
ソ連がなくなって、ロシアに国が変わり
隕石衝突事故も起こり
地球へ帰還ができなくなってしまう
悲劇に遭遇します。
アマチュア無線愛好家セルジオは、
セルゲイと無線交信したり、アメリカ人ピーターとも
交信して友情を深めていきます。
この3人の関係を、スパイだと信じたキューバ政府役人との
皮肉を込めたコメディー映画でもあります。
時代遅れのキューバ社会の現実を
パロディにしています。
(キューバ政府がOKしたのでしょうか?不思議です)
宇宙船ミールがとてもよくできていて
素晴らしかったです。
(アポロ世代の私には、たまりませんでした。
「2001年宇宙の旅」の撮影方法を、思い出しました。
CGも使っていましたが
宇宙感がよく出ていて
良かったです。)
無線機などの小道具などは
当時物で、時代感がとてもよく出ています。
(機械マニアなら、垂涎の骨董品が
ふんだんに出てきます、
キューバには、アメ車をはじめ、たぶん骨董品が
溢れているんだなあ・・・たぶん)
ちょっとした笑いが散りばめられています。
貧しい中でも、家族で助け合っていく
ほのぼのしたファミリー映画でもあります。
おばあさん役が、好い味を出していました。
ラテン映画を初めてみる方向けの映画です。
(ラテン映画は、凝ってくると
ドロドロした空想リアリズムが強く出てきますので・・・)
ラテン映画を知るために、ちょうどよい映画です。
個人的には、好きな映画です。
(妻と娘は、ちょっと気持ちがのらなかったみたいでした。)
嗚呼、キューバに行ってみたい!
そんな気持ちを起こさせられた
小粋な映画です。
ご覧ください。
なお、30年前?の時代背景を少しでも知っておかないと
キューバ、社会主義国家への皮肉などが
面白く思わないかしれません。
つまり、なぜ、アマチュア無線を統制したかなどです。
最後に、アマチュア無線(ハム)と言えば、
私の長兄が、ハムをやっていました。
昭和30~40年代は、ハムが大流行していました。
映画を観て、我が家の昔の風景を
思い起させられました。
ちょっとした秀作です。
是非、ご覧ください。
ラテン映画は、嵌まると、抜け出せなくなる魅力があります。
(新コロナで、DVD三昧です。
TVは面白く無しかなあ~・・・トホホ、嗚呼)