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内気な青年が、購入した「リアルドール」に恋をして

   周りの人々との交流を深める心温まる映画です。

 

  (「リアルドール」とは、日本が世界に誇る「ラブドール」で

     古くは「南極2号」が有名?だった「ダッチワイフ」人形の

           最新版です。)

 

ほのぼのとした家族愛、隣人愛の映画です。

 

主役は、人形「ビアンカ」なんですが、

  よくできているので、見ているうちに、

     生きている人間のように見えてきます。

 

ズバリ、ラブストーリー映画ですが、

    相手は、人形ではなく

       青年に恋する・・・・

 

   (ネタバレになるので書けません・・・)

 

ともかく、切ない恋の物語です・・・・と言っておきます。

 

   (この話の方が、泣けてきました・・・映画を観てね)

 

悪人は一人も出てきません。

 

みんな優しく、思いやりがあり、

     アメリカの古き良き、小さな田舎町が舞台です。

 

心が素直に優しくなれる映画です。

 

役者達は、「ビアンカ」を見た時の

     ちょっとした戸惑い、驚き、好奇な目、態度などで

         心の機微を見事に演じ分けます。

 

演技は上手いです。

 

コミュニケーション流行りの現代人の風潮への

    皮肉を込めた寓話の映画です。

 

実際の社会ではこの映画のようなユートピアは

    ありません。

 

この青年の設定なら、

   仕事に就くことはできなはずです。

 

青年と「ビアンカ」へ、悪ふざけ、いやがらせをする

   許容力の無い、心の狭い人間が

       たくさんいます。

 

つまり、この映画は、

        人形を通して

            他人の尊厳をお互いに尊重し、

                一緒に生きる

                    コミュニティーの大切さを

     伝えたかった映画だと思いました。

 

そして、人を愛するとは何か、

       人は人間だけを愛するのではない

            人間以外のものからでも

                 人を愛することができるということを

    訴えているような映画でした。

 

でも、私には、「ビアンカ」よりも、

      切ない恋の物語のほうが良かったです。

 

邪悪な心を持った私は、

    映画の展開、ラスト、結末を気にしながら

        観ていました。

 

監督の優しさが溢れた映画でした。

 

心が癒される映画です。

 

是非ご覧ください。

 

私達のすぐ隣には、「ビアンカ」のような

    奇妙奇天烈?なものを愛する

       心優しい隣人がいるはずです。

 

なお、この映画を観ていると

   一人娘が

      スマホで「ラブドール」を検索し始めました。

 

娘    「スゴイ!

         なんてリアルで、バリエーションが多いの!

       値段も安くないのね!

           中国でも大人気よ!

       映画のように、デートしている写真があるわ!」

 

   (「読書狂」記事の書いてあると思いますが

       中国の性社会についての本を読んでいたので

           私は中国ラブドール事情は知っていました。

 

     初めて知った娘には、

         刺激的で、新鮮だったようです・・・トホホ。

 

     ただでさえ、腐女子の要素が強い娘です。

 

        教えなくてよい、知らしめるべきでなかった世界へ

            娘の目を開かせてしまったようです・・・嗚呼

 

       娘の将来が心配だ・・・トホホ、嗚呼)

 

最後に、この映画を観た妻曰く。

 

妻   「アナタ~!

      男性のラブドールは無いの?」

 

私   「・・・・・・」

 

   家庭崩壊が始まりそうです・・・トホホ、嗚呼。