今年のM1は、レベルが最高だった。

 

どのコンビも素直に笑うことができた。

 

順位、点数を付けるのは難しい。

 

見れば見るほど、何をもって「漫才」というのか、

その定義が分からなくなるくらい、

今回のM1は、面白かった。

 

  (すえひろがりずには、驚かされた。

   どこでこの設定を思いついたのか知りたい)

 

無理に笑わせるという演出が少なく

純粋に話芸、ネタの内容で笑いに取り組んでいた。

 

こうなると、自分の芸風の好みで決めるしかないと思った。

 

決勝に残った3組では、ぺこぱが1位だと思った。

 

漫才が時代を写す鏡だとしたら、

ペポパのネタが、現代的だと思ったからだ。

 

ただ、決勝を見ていて思ったのは、

ぺこぱは、テンダラーの芸風の真似だし、

ミルクボーイは、食べ物の種類を変えただけだし、

かまいたちも、ボケとツッコミのパターンが同じだった。

 

  (芸風だからしかたがないのかもしれないけれど)

 

もっと決勝では、違った漫才を見せてくれるものだと

期待していただけに、残念だった。

 

そこで思ったのは、

和牛なら、住宅紹介ネタから、

まったく異なるネタで、キャラを変えて、

漫才をするはずだと・・・。

 

ネタの完成度は、和牛が一番だった。

 

ゆえに、和牛を決勝で見たかった。

 

話芸が完成されいたのは、和牛、かまいたちだろう。

そして、すえひろがりず、オズワルド、見取り図だろうか・・・。

 

ニューヨークは、歌のない漫才を見たかった。

 

からし蓮根は、これからが楽しみであり、

本当の芸の苦しみはこれからだろうと思った。

 

インディアンスは今の芸風のままだと、

飽きられていくような気がした。

芸達者な分だけ、普通の漫才に取り組んでみては思った。

 

オズワルドは、東京風?の、理論派、理屈漫才だった。

年を経るほど、上手くなっていく気がした。

 

見取り図は、ケナシ漫才だった。

ケナシ漫才と下ネタ漫才は、誰でも思いつくネタなので、

芸の幅が広がらないと思った。

   (ケナシ漫才は、嫌いですので・・・)

 

審査員のプロの目と、

私のような素人の見方が違うのは、当たり前だけど、

いつもながら、不思議に思うのです。

 

審査は、点数でするより、ランキングで決めてどうかと思う。

絶対評価でなく、相対評価です。

どっちが上手いか、面白いかで。

 

そして、最後に、審査員がもう一度、ランキングの修正をして、

その最終ランクの合計で、グランプリを決めるというのが

良いような気がします。

 

順番で有利、不利が出ない様にです。

 

今年の審査は大変だったと思います。

 

審査に、義理人情が、入っていなかったと思いたいです。