ランク Aの中
1953年、手記をもとに、被爆者などが出演して、
原爆の惨状を再現した映画です。
ランクを付けるような映画とは言い難いですが、
丁寧によくできた真面目な映画です。
日本教職員組合と広島市民のカンパなどで制作されました。
内容が反米的で、政治的問題を含んでいたため、
一般公開はほとんどされなかったいわく付きの映画でした。
(朝鮮戦争、安保、警察予備隊の頃で、
日教組は、自民党の天敵?ですから・・・)
1955年、ベルリン映画祭で長編映画賞を受賞します。
この映画に惚れこんだアメリカの会社が資金を出して
傷んでいたフィルムを修復デジタル化し、
NHKで放送されたのを見ました。
(原爆投下国が、この映画の重要性を理解するなんて
日本人は何をかするんや、です。
逆輸入です・・・トホホ、嗚呼)
体験者が演じた原爆の惨状は、リアルです。
被爆者が見た光景を、可能な限り再現してます。
白黒画面であるゆえに、ドキュメンタリーを観ている気がします。
山田五十鈴、加藤嘉、岡田英二などの名優が、
鬼気に迫る演技をしています。
主役の月丘夢路(元宝塚)は、広島出身であるがゆえに、
映画会社の反対を押し切って、ノーギャラで出演したそうです。
俳優たちだけでなく、多くの広島市民のエキストラも
二度と戦争、核兵器使用をしてはいけないという信念で出演しています。
原爆投下前、被爆直後、戦後の被爆者たちの苦難が
丹念に描かれています。
原爆症、戦災孤児、物乞い、ケロイドなどによる差別も
真っすぐに描かれています。
特に、ラストの戦災孤児たちのエピソードには、
戦争、原爆が生み出した理不尽さ、不条理が、
心までも蝕むことを教えてくれます。
この映画には、9万人近い広島市民がエキストラ等で協力しています。
(戦後まもないので、小道具等には、被爆物や当時の衣装も
市民が4000点提供したそうです)
ラストシーンでは、広島市民の無言の行進が、
観る者に、原爆を「思い出」にしてはいけないと訴えているようです。
この映画を観ていると、その時代へタイムスリップした感覚を覚えます。
是非ご覧下さい!
数ある原爆映画、ドラマでは、最高傑作です。
反戦映画の名作です。
いい映画は、「現代の映画」です。
過去の出来事の映画なのに、今の時代を写しているのです。
安倍総理こそ、この映画を観るべき一番の人物です。
(観ないだろうなあ・・・)
安倍政権の核兵器や平和への欺瞞が、露わになる映画です。
(安倍総理は口先男だからなあ・・・)
原発は、原子爆弾をゆっくり燃やしているだけです。
福島原発のように、コントロールを失ったら、原爆に早変わりです。
映画同様、多くの国民が被爆し、人生が破壊されるのです。
N国党の主張がありますが、「ひろしま」を放送するNHKは立派です。
取材力は素晴らしく、民放ではできない企画をできるNHKは必要です。
(政府の圧力で、パワーダウンしていますが・・・トホホ、嗚呼)
是非ご覧ください!
全国民必見の映画です!
なお、映画放送の前に、NHK特番で
映画「ひろしま」の制作ドキュメンタリーが放送されました。
チャンスがあれば、この番組も併せて観て下さい。
(2本とも録画したぞう!)
日本映画史の残る名画です。
永遠に語られ続けられるべき映画です。
NHKよ、よくやった!
(京都の映画館で上映していたのですが、見損なっていた!)
原爆を知る、教科書に最適です。
思想的にどうこうあれ、全国民が観ておく映画です。
この映画を観てから、戦争、核兵器を語りましょう。
ただし、被害者意識だけではなく、
日本のアジアへの加害者であることを、忘れずに・・・。