すみません。もう、お分かりでしょうが、いつものように、長文です。


宜しければ、お時間のある時に、どうぞ。



今朝、Xの映像で、IDOLの大サビを踊る、PTDのLAの推し、を見た。


「この角度から見る、ジミンは初めて」


私も、だった。

物凄いスピードで、推しは、ステージを駆け抜けていた。そして、肩が外れてしまうのでは、と心配になる位、腕を大きく、グルグルと回していた。


「ジミンは、ステージに命をかけている」


ナムジュンさんの言葉を、何かで読んだ記憶があるけれど、これは、いつの頃の話、なのだろう。残念ながら、新規の私には、分からない。


それでも。新規の私でも。

推しのステージは、素晴らしい、と思う。

いつか、私も、目の前で、推しのステージを見ることが出来るのだろうか。

チャンスは、もうすぐだ。来年。2026年。頼むから、頑張ってくれ、未来の私。



「兵役後の最初のステージ」


前々回のブログ「ステージ①」の通り、私は、ソクジンさんが推しの「道標」ではないか、と、1人で勝手に思っている。


ソクジンさんは、謎の人物だ。


推しを含めて、他のメンバーは、何となく「ふーむ。なるほど」と、私でも察することが出来ても、ソクジンさんについては、その何となくでさえも、私には難しい。


念のため。一応。

察することが出来ると言っても、それは、あくまでも、仕事上の彼等のことだ。

彼等のプライベートなんて、私は知らないし、知る必要もない、と思う。彼等は、芸能人、だ、



長兄とは、謎、なのかもしれない。



私の長兄も、だ。

幼い私は、「太陽のように明るい」長兄しか、知らなかった。


長兄が亡くなると、自由に出入りしていた兄達の部屋に、私は入れてもらえなくなった。


でも、私は末っ子だから、次兄がいない間に、内緒で、こっそり入っていた。

長兄のスチール机の引き出しには、漫画に出てくるような、可愛らしい10代の女の子が描かれた、色紙位の正方形の紙が2枚あった。私は、気に入って、引き出しを勝手に開けては、いつも眺めていた。


長兄の作品だと知ったのは、私が、ある程度成長してから、だった。長兄の親友の方と、長兄と当時お付き合いしていた方が、教えてくれたのだ。


長兄は、本当は、アニメーターになりたかった、そうだ。

専門で学べる学校にも、両親には「東京へ遊びに行く」と言って、見学に行っていた。


両親は、長兄に期待していた。

兄達は、2人共優秀だったが、地方であれば、やはり長男が跡を継ぐ。

特に、農家の3男で苦労した父は、自分が分家であることを誇りにしていた。


長兄は、悩んだ末、地元の国立大学の教育学部へ、進路を変更した、そうだ。


私の記憶にある長兄は、高校生のままだ。


それでも。「太陽のように明るい」長兄の記憶でも。


私は、人生の折々で、長兄のことを考えた。

「兄ちゃんだったら、どうしたかな」

「兄ちゃんだったら、褒めてくれるかな」

「兄ちゃんだったら……」


もしも、あのまま、3兄弟でいられたら。


自由を何よりも愛する私は、きっと、長兄の言うことを聞かず、反抗もしただろうし、衝突もしただろう。

思い出は美化される。確かに、そうだ。


ただ、長兄が、私に注いでくれた愛情を、私は忘れないし、私の心の軸には、ずっと、長兄が生きている。



「ジンさんとは、性格が合わなかったんです。皆さん、ご存知でしたか」


メンバーの中で、唯一、大人(大学生)になってから、チーム入りしたソクジンさんからすれば、余りにもストイックに、完璧なステージを追い求める弟の姿は、とても危ういもの、に見えたのだろう。


Vliveで、推しは、ソクジンさんを「天真爛漫」と言っていたけれど、私には、いわゆる、普通の感覚、というか、世間一般の常識的な判断を出来たメンバーが、あの当時は、ソクジンさん1人だけだった、ような気がする。


「兄さん、それは違います」

「何で、そうするのか分かりません」


ソクジンさんの「幸せになるために、自分が楽しむ」というアドバイスは、推しにとって、ある意味、自身を否定されるような、ツラい言葉だった、と思う。


でも、月日が流れて。

推しは、ようやく気づいたのだ。ソクジンさんが言っていた言葉が、全部合っていたことを。


「ジンさんからは、幸せとか、人生を楽しく生きるべきだ、ということを、たくさん感じて、学んだようです」


くーっ、我が推し、泣ける。よく、頑張った。

そして、推しが自分で気づくまで、ずっと、温かく見守っていたソクジンさんは、本当に素晴らしい長兄だと思う。



あの日、リハーサルをしないまま、ステージに上がる推しの姿を、一体、誰が想像出来ただろうか。


推しは、楽しそうに、クルクルと回っていた。嬉しそうに、ワーイとスキップしていた。とても、幸せそうだった。


XやYouTubeで、映像がたくさん上がっているので、皆さんも、ご存知だと思う。


「Spring Day」を歌う前。


ソクジンさんは、推しへ、指を差したけれど、マイクは、口元にあった。

もしも、推しが歌わなかったら。歌えなかったら。

ソクジンさんは、ちゃんと、準備をしていた。


小さく発声練習をした後、推しは、少し慌てて、マイクを持ち替えた。

それから、ソクジンさんを真っ直ぐに見つめて、推しは歌い出した。


兵役の山中で、推しは、どれだけ、発声練習を繰り返したのだろうか。

推しの声は、兵役前と変わらず、優しくて、柔らかいままだったけれど、そこに、何か、しっかりとしたものを、私は感じた。


ソクジンさんは、歌い出した推しを見て、少し驚いてから、嬉しそうに笑って、マイクを下ろした。腰に手を当てながら、ずっと、推しを見守っていた。

推しが、手で合図を送ると、ソクジンさんも、続けて歌い出した。



ソクジンさんの転役時のハグは、お互いへの労いと励まし、だったと思う。


でも、今回の、ソクジンさんのLiveでのハグは、きっと、2人の未来へと繋がっていく、特別なハグだったのではないだろうか。



私にとって、ソクジンさんは、推しの「道標」だ。



ご覧いただき、ありがとうございました。


以上です。