喧嘩の翌日


いつものように喧嘩の事はうやむやになるのかなと少し不安になる


なんだかんだ日常は続くから、ピリピリしたくない


今日は私が休みだから、いつものように色んなおかずを作る


夫の好物も少し作ろうか…


あー何であんなにすぐ怒る夫に媚び諂わなければいけないのか


これが繰り返されているから、怒れば私が言うことを聞いてくれると夫は思っているのだろう


私もモラハラ夫がモラハラになる土壌を作ってるんだなと気がついた


あー本当別れたい


後3年も一緒にいられるのかな


ため息をつきながら、ごぼうを洗う


きんぴらごぼうは家族みんなが好きだからよく作る


以前も大皿いっぱい作ったら、夫は1人で食べ尽くした


ごぼう2本と大きめにんじん1本分のきんぴらを、自分だけのものだと思ったそうだ


家族全員分だと言ったら、そんなの知らなかったと怒り出したんだよね


そのことを思い出すからあんまり作りたくないけど、私が食べたいから作る


こうやって丁寧にごぼうを切って、酒と醤油と七味で甘さ控えめに作ったきんぴらにごま油とごまを最後にかけて出来上がり


一掴み味見した


私の好きな味だ


夫の好きな味にすると甘辛くなるけど、今回味は私の好みを優先した


ほぼ分からない私の小さな抗い


豚の生姜焼きとトマトのサラダとキノコと筍の炊き込みご飯も作った


夫はよく

「俺こういう健康的な食事が大好きなのに何で太るんだろう」


って言う


それは食べ過ぎだからだよ


他の家族の分まで食べるからだよ


私が作ったのに、私が食べられない時はほんとに恨むよね


食べ物の恨みは恐ろしいんだよ


だってもう好きな人に作ってるご飯じゃないから


子供と自分の健康のために作ってるご飯を、分けてあげてる感覚


そう思うと何とかご飯作れるんだよね