実は4月から以前受かったホテルの仕事もはじまる
ダブルワークでばたつくかという不安もあった
体力勝負の洗車バイトを辞めたいと思う事もあったから、今回辞めることにスムーズになって少しホッとしている
今までとは全然違う生活になりそう
大学を卒業して新たな道に進むケイくん達を見ていたら、私も挑戦してみたくなったんだよね
本当影響されやすいことは重々承知だけど、やっとまた働きたいって本気で考えるきっかけになったし、勇気づけられた
夫「なんで就職先ビジネスホテルにしたの?もっといいホテルいっぱいあるのに?ママちゃんの能力だったらもっといいところに就職できるはずだけどね」
嫌味と慰めの混じった皮肉屋の夫らしい言葉だと思いながら、聞き流した
悪気があろうかなかろうか、夫のこういうところが本当に無理になってきた
こういうところが時々、違和感として私の中に降り積もっていて、もう息ができないくらい私の口を塞いでしまったのだと思う
何も言う気がおこらない
毎週色んなところに応募しても、ことごとく落ちていた私の市場価値はそんなに高くはない
それでも諦めず繰り返し応募していた私を見ていて、こういう言葉が出てくるのは気持ち悪い
中年女性で大した資格もない
唯一健康と体力には自信があると言っても、47歳の体力自慢の女性をとってくれる正社員求人はかぎられている
その限られた求人と、私の挑戦したい求人は別だったから、なるだけ就職しても後悔しない求人を探して応募していた
夫はよく働くのかわいそうと言う
夫はかわいそうな僕を助けてって言いたいのだろうか
働きたくないってよく言う
働かなくてもいいと私は言う
だって嫌なんでしょ?って
じゃあ働かないで生活する環境や方法を考えたらって言う
そうすると途端に機嫌が悪くなる
労った後に提案してもダメ
ただ労って欲しいようだ
めんどくさい
記念日も誕生日も何も夫はしないくせに、王様扱いして欲しがる
私をお姫様扱いしたいようだけど、自分ではできないから私が自らお姫様になって欲しいような事を言う
私、働かないでのんびりするわって言って欲しいの?
無理だよ
私、お姫様になりたくないもの
私は、姫でなく私の世界を支配する魔法使いになりたい
能力って魔法で私の納得する人生を歩む魔法使いにね
それって魔女かな
夫のことも魔法で扱えたらいいのに